日本とヨーロッパのかけはし - ウィーンのクチコミ
- おっとっとさん
- 男性 / ウィーンのクチコミ : 4件
- 旅行時期 : 2012/07(約14年前)
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ピンクが主流?
承知の通りハプスブルグ家はウィーンを中心に栄えた。[我が領地で日の沈まない地はない]、と豪語した様に、中世ヨーロッパでは英仏以外の全てを領土とした。王様の順位をつける法律が今でも有効で、現在300人以上の直系が権利を持ち、順位が付けられているという。16人の子供を産んだマリア・テレジア時代に完成したシェ?ンブルン宮殿はとにかく広い。市内や宮殿内には観光用の馬車を多くみかけましたが、マリアの16番目の末娘が設立した乗馬学校の名残なのかも知れない。因みに下から3番目の娘はフランスのルイ16世に嫁いだマリー・アントアネット。宮殿内を見学後、初夏の日差しの強い庭に出た。宮殿から放物線状に何本かの並木道が続くが、とにかく端から端まで歩いてみた。この庭の花々も、市内の至る所に咲く花も、初夏を彩る主役の1つである。日本発の花でヨーロッパ人が貢献した花がある。それは日本人の愛人と子供(イネさん(昔NHKの大河ドラマで浅岡ルリコが演じた))を残してヨーロッパに帰国したオランダ人シーボルト。彼は2つの意味で日本に貢献したようだ。現在、絶滅から回避されつつある「とき」の標本を江戸時代に本国に送り、学名にNippon(ニッポニアニッポン)と名付けた功績。更には日本では6月に青く咲く(赤もある)アジサイを持ち帰り、母国で栽培して赤い(ピンク)花しか咲かなかったことで落胆した話は有名である。因みにHydrangea Hortensia Otaksaはアジサイの学名で、Otaksaは日本人の愛人「お滝さん」のこと。青く咲くには酸性の土壌であることやいくつかの要件を必要とすることは後年解明された(ちょっとウンチク。偉そーに)。ヨーロッパにアジサイをひろめたのは彼の功績である。ベルリンやウィーンの町角の花屋にもこの時期沢山アジサイが見られた(写真)。青い花ではなくピンクや赤が旬を迎えていた。ヨーロッパではアルカリ土壌なので赤系の花が多くなる。訪問したこれら2つの都市ではこの時期、他には小ぶりの花が多い様で、ベルリン市内のバードウォッチングの折にも、通称マークオレンジも小ぶりの可憐な花であった。もう一度訪れてみたい。
- 初夏の花々
- 4.0
- ヨーロッパのアジサイの花の色は?
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