ウィーンをより楽しむためにお勧めの本 - ウィーンのクチコミ
- denkojuさん
- 男性 / ウィーンのクチコミ : 3件
- 旅行時期 : 2005/11(約20年前)
『エリザベート ハプスブルク家最後の皇女』
塚本哲也:著 【第24回大宅賞受賞】
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4163463305
ISBN-13: 978-4163463308
**********************************************
3センチはある、分厚いハードカバーの本ですが、
できればウィーンに行く前に読んでおくと、よりウィーンを身近に感じることができると思います。
現代史の好きな方には特にお勧めです。
私は最初に訪れたあと読み、また行きたくなり、半年後再訪してしまいました。
ウィーン観光では19世紀末の皇帝フランツ・ヨーゼフ、その妃エリザベートに関する様々なものを目にすると思います。
エリザベートに関してはあちこちにその美しい姿の肖像画を使った土産物やガイド本があったり、そのエキセントリックな行動や暗殺という形での最期は多くの本で伝えられています。
また、この二人には愛人と心中自殺をした皇太子がいたことも書いてあるガイドもありますが、多くはここまでです。
この本にはその自殺した皇太子の娘、「もう一人の」エリザベートが経験したハプスブルグ帝国の崩壊、2つの大戦が書かれています。
皇帝フランツ・ヨーゼフがこの孫娘と2人で宮殿で暮らしたこと、老皇帝の素顔、19世紀末から20世紀中ごろにかけての中欧の様子を知ることができ、宮殿等を訪れた時に感じる思いも違ったものになると思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。問題のある投稿を連絡する

