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ダザウンダイン気球祭 - インレー湖周辺のクチコミ

さくじさん 写真

さくじさん
男性 / インレー湖周辺のクチコミ : 1件
旅行時期 : 2015/11(約9年前)

満月に向かって火花を吹きながらゆっくり上昇する気球

満月に向かって火花を吹きながらゆっくり上昇する気球

  • 満月に向かって火花を吹きながらゆっくり上昇する気球

タウンジーの気球祭に自分が行ったときの様子をまとめます。
動画もご覧下さい。 http://1drv.ms/1TfDNYt

【概要】
ビルマ暦ダザウンダイン満月に10日間ほど(毎年10月後半〜11月の間で変動、2015年は11月18〜27日)開催される大規模な気球祭です。ミャンマー人が有志で連のようなグループを作って資金を出し合い、それぞれに装飾や工夫を凝らした熱気球を上げます。気球のデザインや花火の美しさ、制限時間内に気球を上げられるかを点数で競うコンテストになっており、国内外から数万人が詰め掛けるとされています。とにかくド派手でクレイジーで面白い祭りで、一見の価値はあります。

【プログラム】
11/23と24の2日続けて見に行きました。複数のミャンマー人に聞いた話では、10日間を通じて昼はだいたい11〜12時頃から動物や鳥の形をした張り子のような気球が上げられます。夜は19時頃から一晩10〜12組の熱気球が上げられます。夜の熱気球は電飾で彩られたランタンタイプと上空で打ち上げる花火タイプがあり、観客が盛り上がるのは断然花火タイプ。熱気球の下には大量の花火がつるされていて、ゆっくり上昇しながら上空で花火や落下傘を撒き散らします。気球は数百メートル上空でとどまり続けるので、一度打ち上げるとかなり長い間、花火を楽しむことができます。こうして一つの打ち上げが終わってグループが撤収すると、今度は新しいグループが車に気球を積んで会場に入ってきて、セットや火起こしなど次の打ち上げの準備を始めます。次の気球が打ち上がるまでにはだいたい30分程度かかります。全ての打ち上げが順調に進めば深夜2時頃にその日のプログラムは終わりますが、設営に手間取ったり消防車出動などのハプニングがあると3時4時頃までかかることもあるそうです。

【ホテル】
祭りの開催期間中は国内外から観光客が押し寄せるためタウンジー市内のホテルは不足しがちで価格も高騰します。事前に予約することを強くおすすめします。私はタウンジーホテルに泊まりましたが、1室80ドルもしました・・・。後述するタクシーやピックアップなど会場への足を考えれば、ダウンタウンの方が便利だったかもしれません。

【会場へのアクセス】
一本しかないタウンジーのメインストリートを東に進み、町外れの鉄道駅近く、運動場や遊園地のある一帯がメイン会場。ダウンタウンから歩いていくと1、2時間はゆうにかかります。行きはマーケット近くから会場行きの乗り合いピックアップが出ています。タクシーを利用するのも一般的ですが祭り期間中は相場の4〜5倍ふっかけてきて、ミャンマー人に交渉してもらっても片道15,000チャットでした。交通規制があるため、直接タクシーを乗りつけることはできません。会場に近づくと渋滞するので少し離れたところで停めて車を降り、10〜15分くらい歩いた方が早いです。

【会場内の見物場所】
見やすい場所は明るいうちからミャンマー人グループによって場所取りされているので、適当に空いた場所を探して陣取ることになります。気球は高いところまで上がるので、離れた場所でも十分楽しめます。あまり真下だと上を見上げるのに首も疲れますし。運動場北側の緩やかな斜面に本部審査員席があり、私は主にその近くで見ていました。

ただ、打ち上げの準備の様子を間近で見たければ運動場近辺に近づくことになります。運動場の中央には白い柵があり打ち上げはその中で行われます。気球の周囲にいるのはほとんどが打ち上げグループの関係者ですが、その気になれば一般客もすぐそばまで近づくことができます。ただしあまり真下にいると打ち上げた気球から花火の火の粉が降ってきたり、過去には打ち上げた直後に花火が暴発して火薬籠が落下し、下にいる人を直撃して死者が出たこともあるそうで(それでも祭りは続行)、白い柵の外あたりで少し離れて見たほうが安全かもしれません。

【その他】
・人気のあるグループは23時頃から打ち上げることが多いので、ある程度遅い時間のほうが盛り上がります。初めからずっと会場で見ているとさすがに飽きるので、市内で夕食を済ませて21〜22時くらいから車を拾って会場に向かいました。期間中は祭りに向かう人でレストランも混んでいて、さっさと早仕舞いしてしまうことも多いそうで、私は早めに夕食を食べて市内のカフェで待機していました。

・祭りの時期が変動するのでその時の気候にもよりますが、11月下旬のタウンジーの夜は10℃前後まで冷え込むので防寒対策は必須です。寒がりのミャンマー人はダウンジャケット+毛糸の帽子に毛布持参で完全防備している人が多かったです。少なくとも長袖の羽織るものはないと寒いです。

・かなり歩くのでサンダルより靴が便利です。会場でも売っていますが地面に敷くシートのようなものがあると重宝します。私は2日目には新聞紙を何部か持っていきました。暖を取るために火を焚いている人がいるので帰り際に不要になったら燃やしてしまえます。

・会場内に飲食の屋台や流しの売り子がいますが、汲み置きの水で食器を洗っていたりして衛生面がちょっと心配でした。1日目は下に敷くものがなく数時間立ちっぱなしで疲れたので、飲食ブースの椅子に座ってビールやお茶を飲みました。

・トイレの数が少なく場所が遠いことと、大勢が入れ替わり立ち替わり利用するので正直言って使用をためらうレベルです。水分の摂取は控えめにしておいた方が無難です。ミャンマー人男性にはその辺の草むらや車の陰で済ませている人も多く、会場付近の茂みやあまり人の通っていない抜け道のようなところをむやみに歩くのは避けたほうがいいと思います。

【祭りの後】
祭りは未明まで続きますが、私は深夜1時半頃に会場を後にしてホテルに戻りました。この時間になるとさすがに会場に向かってくる車は少ないので帰りのタクシーを拾うのは容易ではありません。祭りで知り合ったミャンマー人と交渉してヒッチ、もしくは有料で乗せてもらうなどしないとホテルまで歩いて帰る羽目にもなりかねません。期間中は深夜でも人はたくさん出ているので治安の心配は少ないと思いますが、祭りで興奮して奇声を上げるなど異常な盛り上がりをしている若者もいるので、あまりかかわらないほうがいいかもしれません。またホテルに戻ってから玄関やフロントが閉まっていて締め出されないように、事前に戻りの予定時刻を伝えておくか鍵を持って出かけたほうがよいと思います。

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