【コタのパサール・イカン】覚悟が必要! - ジャカルタのクチコミ
- うさびんさん
- 男性 / ジャカルタのクチコミ : 3件
- 旅行時期 : 2006/04(約20年前)
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コタ地区のパサール・イカン(魚市場)は、ガイドブックなどに「活気あふれる庶民の暮らし」「ジャカルタのにぎやかな日常が見られる」などと紹介されていることもあるが、私が行ったときには状況がだいぶ違っていた。
かなり雰囲気が悪くなっているので、安易な気持ちで行くのは要注意だと思う。
そもそも、コタ地区全体として暴動の痕が生々しく残り、近年だいぶ治安も悪くなっているようだったが、パサール・イカンのあたりはさらに取り残され、ディープな地帯になっているようであった。道路はぼこぼこに荒れてそこかしこに大きな水たまりができているし、廃墟となったビルには侵入を防ぐための鉄条網がからめてある。ゴミや廃棄物の散らかり方もひどい。
ひとけも少なく、通りにはブルーバードはもちろんまともなタクシーがほとんど通っていない。
庶民というよりは、それよりも明らかに厳しい生活をしている人々が多く、笑顔は見られず、よそ者への突き刺すような視線をひしひしと感じた。カメラをもったツーリストのなりで、徒歩で入っていくのには相当に勇気がいると感じた。
海洋博物館は、陳列が雑然としていて意味が分からないのはともかく、1階部分があちこち浸水していて、建物が存続の危機にあった。
裏手の窓からは、水浸しのスラム街と、遠くに巨大なビルが見えた。
この惨状は、ひょっとするとスマトラ沖地震の洪水の影響か?と思った。
パサール・イカンに入ると周囲の街区より多少は緊張感がへったが、肝心の魚を売っている店はたったの1軒で、異様な臭いを放つ開き干しの魚に大量のハエがたかっている光景は、とても「活気ある魚市場」とはいえなかった。
まあ、それはそれで強烈な体験ではあったけれど。行くなら多少の覚悟がいるエリアだと思った。
◆写真は、パサール・イカンの入り口ゲート
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