伊寧（イーニン）から、賽里木湖（サイラム・ノール）と霍爾果斯口岸（コルガス国境ゲート）へ行く現地１日ツアー - 中国のクチコミ

伊寧（イーニン）は、カザフスタンとの国境近くにある新疆ウイグル自治区の都市。
周辺の見所として、湖水や山々の風景が美しい賽里木湖（サイラム・ノール）や、カザフスタンとの国境ゲートがある霍爾果斯（コルガス）の町があります。
サイラム・ノールはイーニンの北１３０ｋｍほどの所、コルガス国境ゲートはイーニンの北西９０ｋｍほどの所にあるので、現地の旅行社が主催する日帰りツアーに参加してみては？（ただし、ガイドさんの説明は中国語のみ）

私は、ホテルで紹介してもらった旅行社の≪サイラム・ノール＋コルガス国境ゲートの１日ツアー≫で行ってみました。
私が参加したのは、少人数のグループを寄せ集めた１８人グループの中型バス・ツアーになり、寂しからず騒がしからずのちょうどいい人数だったと思います。
料金２６０元に含まれるのは、往復のバス代、中国語によるガイド料と保険。
どの旅行社でも、下記と同じような内容のようです。

申し込みの後、ツアー当日の集合時間と場所を知らされます。
イーニンからサイラム・ノールまでは片道約２時間半。湖がある２０７３ｍ地点までの坂道は工事中の場所が多くて揺れましたが、次第に迫ってくる山々の景色がすばらしい。
これも工事が進んでいる連霍高速公路の高架橋の姿も見事。
この周辺の道路工事が済んだら、ずっと快適に早くサイラム・ノールに着くと思います。
注意したいのは、サイラム・ノール到着後のチケット。ツアー料金には、サイラム・ノールのハイライトとなる眺めのいい場所への入場料金は含まれていません。
到着前にガイドさんが別売りチケットとお昼ご飯が必要かどうか聞いてきます。
買ってみたところ１３０元。（内、お昼代は３０元）。
サイラム・ノールでのハイライトは三ヶ所。それぞれ２０分位ずつ時間を取って、牧場や水辺を歩けるようになっていました。
お天気に恵まれると、透明な湖水の向こうの雪山や草原がきれいに見えますよ。
馬を連れたカザフ族やモンゴル族の人たちがやって来るので、記念撮影用に乗ってみては？１人１０元。
お昼休憩ははモンゴル族のパオの形をした食堂で。おかず８品＋ご飯、ナン、スープ付き。野菜や鶏肉、牛肉を合わせた炒め物や魚料理で、ご飯が進むピリ辛の味付けでした。
さらに別料金で羊肉の串焼きもオーダー可。

サイラム・ノールの後はカザフスタンとの国境の町霍爾果斯（コルガス）へと移動。サイラム・ノールから２時間くらい。
●注：　コルガス国境ゲート訪問にはパスポートが必要です。コルガスの町へ向かう道筋と、到着後にチェックされのでお忘れなく。
ここでも注意したいのは、コルガス到着後のチケット。ツアー料金には、中国側国境の石碑がある場所への入場料金は含まれていません。
ツアー料金に含まれているのは、ガイドさん付きの電動車で国境地帯を回る見学で、小高い丘からはカザフスタン側の領土や設備が見えます。双眼鏡の貸し出しは５元。
事前にガイドさんから国境の石碑を見に行くかどうか聞かれるので、行ってみたい方はどうぞ。そのチケットは６０元でした。
チケットを示して、中国側の国境ゲート先の碑がある場所まで徒歩数分。国境を示す碑は、清代のものと現代のものがあるのでお見逃しなく。
カザフスタンのナンバープレートを付けたトラックが並ぶのを横目に見ながら進んで行った先には、現代の国境の碑と警備の兵隊さんがいるので、そこが行き止まり。
この警備の兵隊さんは撮影OKですが、あまりはしゃぐと注意されますよ。
立ち入ってはいけない場所・写真を撮ってはいけない場所には私服の警備員さんがいるので要注意。
見学後、決められた集合時間まではショッピング・センターでの買い物も出来るので、興味のある方はどうぞ。
ガイドさんからあらかじめ買い物についてのアドバイスがあるので、聞いておくのがいいですよ。

コルガスからイーニンへは１時間半ほどで帰着。特産の薫衣草（ラベンダー）製品のお店へ案内されるので、ラベンダー・オイルを使った化粧品、香りを楽しむ安眠枕などのお買い物も出来ます。
ラベンダーの足湯が無料で楽しめるコーナーもあり。
最後には、その日の朝集合した場所で解散というツアーでした。

全体で１２時間のツアーで、別料金チケットを買った後の全体の料金は４５０元。
ちょっと移動の時間が長すぎるような気もしましたが、内容的には楽しめました。気候・天候がよければ行ってみてもいい場所だと思います。
ちなみに、個人でタクシーを雇って行くと、車代だけで５００〜６００元ほどの言い値でした。１人だと高すぎますが、数人で気軽に行くならこの方法でもいいかもです。
トイレ用のペーパーとウェットティッシュは必携。飲み物は途中でも買えますが、あらかじめ持って行くと憂い無し。