悲劇性を強調した単純な物語に晩年の素晴らしい画の数々を封じ込めてしまうことを戒めている
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- 旅行時期:2025/03(約9ヶ月前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
アムステルダム クチコミ:25件
ゴッホ美術館 Van Gogh Museum
10年ほどかけて主立った足跡を訪ねてまわったので、その集大成の再訪。年代毎にブースがわけられているので思い出深く、描かれた各地での情景を思い出しながら展示を眺めてまわる。
最初1.5時間自由に見て、オーディオツアーで1.5時間、おさらいで1.5時間の計4.5時間要した。
この音声ガイドが優れていた。
・椅子の絵は肖像画、ゴーギャンの椅子は垢抜けたデザインで小説が置いてあり、ゴッホのは質素でパイプや粘土が置かれ土臭い
・ひまわりの絵は実は盛りを過ぎた花を描いており、ゴッホはこういたものに惹かれていた
・花魁の絵にある鶴と亀は娼婦を意味するパリの隠語
等
そして、最期の絵と誤解されている『カラスのいる麦畑』に加えて、オーベルでの明るい絵を含めたいくつかの絵があり、そのキャプションには「自殺には多くの場合、内的外的両方の多くの要因が関係しています。すべての自殺の根底には複雑な物語があり、これはゴッホの場合も例外ではありません」と。
悲劇性を強調した単純な物語に晩年の素晴らしい画の数々を封じ込めてしまうことを戒めている。美術館は盛況で鑑賞者は画から力を授かったかの様子。
売店の土産品も従事していて、マーケティング上手な美術館。収入をたくさん得て引き続き愛され、良い企画展を開催し続けて欲しい。
オランダ旅のご参考はコチラ↓
https://jtaniguchi.com/tag/%e3%82%aa%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80/
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 2.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2025/03/29
いいね!:5票
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