スタンドレーキャズムのベストの観光時間は昼の15分間だけです。
- 5.0
- 旅行時期:2008/04(約18年前)
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by 旅好者さん(男性)
アリススプリングス クチコミ:5件
スタンドレーキャズムは、ララピンタ・ドライブからスタンドレー・キャズムへの取り付き道路を10kmくらい進むと駐車場がありました。ここは、アボリジニのイウパタカ族(Iwupataka)の管理する土地で、2023年現在12AUドル/人の見学料を払う必要があります。スタンドレー・キャズムは高さ80mの岩山の間に出来た5m(最大幅7m)ほどの細い溝です。従って、狭い底の部分まで日が射し込むのは、太陽が頭上にくる正午の15分間だけという限られた時間帯だけです。駐車場からは約800mの遊歩道を進みます。始めは赤土の道ですが、その先はキャズムを作り出したヒュー川(Hugh River)の、大きな岩がごろごろとある河床沿いを進みますので、30分くらい掛かります。
スタート地点では50mくらい幅のあった谷間が徐々に狭まり、行く手を塞ぐ様になった一画だけが開いています。ここがスタンドレー・キャズムの入口です。そこに入ると、高さが80mあるという険しい岩山がドッドッドーンと立ち上がっていて、その間に造り出された狭い隙間に達します。これはなかなかの絶景です。陽の光は、左側の壁から当たり始め、徐々に底を舐め、右側の壁へと移っていきます。日の当たっている岩肌は温もりがあり、当たっていないところのひやっと冷たい岩肌との対比が面白いところです。30~40mの長さの狭い隙間はわずかにカーブを描いています。その隙間の出口は大きな岩が転がり落ちていて、3~4mの壁を造り、隙間の先を塞いでいます。
この場所の名前についてです。キャズムは裂け目といった意味ですが、スタンドレーはアイダ・スタンドレー(Ida Standley)さんに因んでいます。このスタンドレーさんはアリス・スプリングスへ最初に赴任した教師です。彼女は教師引退後、1928年から2年間に亘って、イウパタカ族の地位回復のために活動した人です。この谷間は、スタンドレーさんが活動するまでは、この地の原住民であるイウパタカ族から土地を奪ったイギリス人牧場主が牛の牧場として利用していたそうです。彼女の働きによって、イウパタカ族に土地が返されたことにより、谷間の植生も復活し、また、変に観光化されることもなく、こんにちに至っているのですね。見学料の支払いも納得するところです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2023/08/09
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