オランダの有名な締め切り大堤防(アフスリュイド堤防:高さ 海抜7.25m)を見に行く。
- 4.0
- 旅行時期:1975/11(約49年前)
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by jijidarumaさん(男性)
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1975年11月28日(金)~30日(日)、
ロッテルダム支店のU駐在員(私の東京時代の後輩)の夫人にロッテルダム帯同の許可が出て、28日JAL403便で羽田を発ち、29日(土)午前7時50分アムステルダム空港に到着した。
私共家族も出迎えるべく、前夜はHotel Schipholホテル スキポールに泊まり、29日朝早い到着便に合わせた。
愛犬タン子ちゃんの引き取りに時間がかかり、その引き取り後、ホテル オークラ・アムステルダム(5星、Ferdinand Bolstraat 333)で昼食をとった。
午後2時、愛車のBMWに乗るUさん夫妻を見送った後、オランダの有名な大堤防つまりアフスリュイド堤防という締め切り堤防(高さ 海抜7.25m)を見に行く。
途中の美しい運河や両岸の可愛らしい家々が目を楽しませてくれる。
全長 32 km、幅 90mと長く広い大堤防上を車で走るのだが、往来する車が少ないのが意外だった。それでも締め切られて出来た内海(ワッデン海・・・ゾイデル海の外洋(北)側部分であったが、1932年に完成した*締め切り大堤防によって内陸(南)側のアイセル湖と分断、アイセル湖・・・広さは約1,250平方 kmで深さは5~6 mと浅く、水面の標高は海面下6 m)には驚いたものだ。
大堤防は途中の半分で疲れを感じて、Uターンした。
尚、二度目の駐在で、1983年5月1日、メーデーの休みを利用して、前日からオランダ小旅行をした。マルケン島、フォレンダム、ハーレム、コイケンコフそして締め切り大堤防見物に行き、この時はしっかり走った)
*オランダにおける堤防は、その国土の特性からたいへん重要なもので、陸地の多くが海面より低く、至るところに堤防が築かれている。
そのこともあって、世界でも知られた逸話が残る。
<オランダの堤防の決壊を防いだハンス・ブリンカー少年の逸話>
ある日、ハンス・ブリンカー少年(8歳)が堤防の傍を通りかかったとき、堤防から少しずつ水が漏れているのに気づきました。このまま放っておけば、水漏れの穴が大きくなり、水がどんどん流れ出てしまい、穴が拡大して堤防が切れると、見る間に村々や人々が濁流にのまれてしまうのだ。
少年は水が漏れている堤防の穴に自分の指、その後、穴が大きくなり出すと、思い切って自分の右腕を上着で包み、腕まで突っ込んで塞いだ。
一晩中、大声で助けを呼んでも誰も来ない。
あくる朝、空が明るみ始めたころ、村人が通りかかって、疲れて眠っているハンス少年を見つけました。かけよって抱き起こそうとした村人は、ハッとしました。堤防の穴に入れられたままのハンス少年の小さな腕に気づいたからです。
村人はすぐに人を呼びに全力で走り出しました・・・。
ハンス少年は堤防の水漏れ、堤防の決壊を防いだのだ。
この後、勇敢なハンス・ブリンカー少年を称える銅像がオランダ国内に建てられたそうだ。
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この物語は、オランダ系アメリカ人の女流作家Mary Mapes Dodgeメアリー・メイプス ・ドッジ(1831 ~1905年)によって書かれた創作「銀のスケートぐつ」(1865年創刊)の中の「ハールレムの英雄」という挿話によるもので、実在の話ではないと云う。
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- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2022/04/04
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