人の目にもつく郊外の高い山頂、野外の祭壇で生け贄の儀式をしたナバテア
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- 旅行時期:2021/05(約5年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ペトラ クチコミ:2件
定住化とナバテアへのキリスト教の浸透はちょうど時を同じくしたようで、この時代はキリストの生誕に前後する時代でもあった。ナバテア文明 ウディ・レヴィ (著)ではナバテアと隣国のユダヤの国の比較が興味深い。
自由を重んじるナバテアは、多様で柔軟、隊商交易をおこなっていたので事業における文書のやりとりもあり、全体的に識字能力も高かったとある。そもそも遊牧の民なので首都は要しながらも実は土地への執着はない。宗教上の神も特定の場所に結びつけることがなかったという。つまり、神殿などをあまり造らなかった。
一方、立法の民でもあるユダヤ。ラビなど限定された人が文字を司り、次世代への伝承も彼らが担い、文字による伝承を重視した。また、宗教上の生け贄の儀式も神殿の中で一般に隠されて祭司の面前でだけおこなわれた。人の目にもつく郊外の高い山頂、野外の祭壇で生け贄の儀式をしたナバテアとは大違いである。
そして、ナバテアは元来のペルシャやヘレニズムの宗教とも共存しつつも平和裡にキリスト教もとりこみ、あげくローマの属国にも円滑に納まった。キリスト教ともローマとも大揉めに揉めたユダヤとの違いは顕著だ。
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- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1日
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2021/05/26
いいね!:7票
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