台湾の民主化への険しい道のりを知ることが出来ました。
- 5.0
- 旅行時期:2018/08(約6年前)
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by HIDEさん(男性)
台北 クチコミ:25件
日本統治時代が終わった後に、台湾を実効支配した国民党政府による圧政で台湾の人々が被った悲劇を知ることが出来ました。
事件のきっかけは、大陸では自由販売されていたたばこを台湾では専売制にしており、不公平感から市民の不満が鬱積していた最中に、その取締における些細なイザコザがきかっけになったそうです。それ以前にも、台湾人による自治の禁止、腐敗した執政による汚職、軍票の乱発による破滅的なインフレ、日本統治時代には夜も鍵を掛けなくても泥棒が入らないと言われた状態から一転しての治安の悪化など、市民達の不満が爆発寸前だった状態で、この一件が暴動の導火線になったそうです。
この建物は、旧台湾放送協会台北放送局だったそうです。市民たちはここを占拠して、全土に向けマイクを通じて蜂起を呼びかけたそうです。国民党政府は大陸の蒋介石に援軍を要請し、軍隊が台湾に到着後、無差別殺戮が行われたそうです。その後の世界最長と言われた戒厳令、白色テロを経て自力で民主化を達成するまでの険しい道のりにただ圧倒されたと同時に、台湾の方々の過去を振り返り、二度と同じ事を起こしてはならないという強い意志を感じました。中正紀念堂とセットで訪れることをお勧めします。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 5.0
- 台大病院駅1番出口からすぐ
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2020/12/20
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