旧鉄道の終着点である河畔の町
- 4.0
- 旅行時期:2019/12(約6年前)
-
-
by Giorgio Bianchiさん(非公開)
その他の都市 クチコミ:3件
ケレンを越えて更に西側に進んでいくとある町がアゴルダット(アゴルダト)だ。1978年に独立闘争の激化で鉄道が廃止されるまで、鉄道沿線で最後の主要都市だった。
バルカ河畔にある町で、肥沃な大地に囲まれているため、周辺で採れた作物が集積する農業都市・市場の街としても機能している。また、近郊のビシア鉱山は植民地時代の鉄道の終着点で、現在はエリトリア最大の金鉱山として知られる。また、ガシュ・バルカ地方では「アグド」と呼ばれる伝統的な藁葺き屋根の家屋が見ることが出来る。
交通の要衝であるため、第二次世界大戦時にはケレン同様に激戦地となった。英軍に「悪魔の指揮官」と呼ばれ畏怖された、イタリア軍のグイレット大尉率いるアムハラ騎兵隊が、アゴルダトの戦いで英軍戦車部隊を撃破して友軍の撤退の血路を開いたことで知られている。
アゴルダットはケレンから車で約2時間。バス路線もある。ただ、アゴルダット-ケレン間の峠道は路面状態はあまり良くないため、悪天候により閉鎖されることもしばしば。
バスでは約4時間程の距離となる。ガシュ・バルカ地方の中心都市バレンツにはアゴルダットから更に3時間ほど車で掛かるため結構遠い。
現在、アゴルダットの旧鉄道駅は民間用の小規模空港として使われているが、エリトリアの空港は基本的に撮影は御法度なので撮影は控えた方が良いだろう。他には植民地時代に造られたカトリック大聖堂や要塞、ハイレ・セラシエ帝が造ったグランド・モスクなどがある。
- 施設の満足度
-
4.0
クチコミ投稿日:2020/10/20
いいね!:2票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する