元はホーエンツォレルン家の宮殿で博物館の建物も立派、シロンスク/シレジア地方史も学べるのでヴロツワフに来たら必見!
- 4.5
- 旅行時期:2019/11(約6年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ブロツラフ クチコミ:11件
元は ホーエンツォレルン家の宮殿だったために、博物館の建物も立派で、展示品も充実している。展示はもちろんヴロツワフの歴史だが、郷土資料館として見ると古代史が少なく、中世から主な展示が始まる。中でもハプスブルク家関連の展示がとても多い。そして、近代以降はシロンスク / シレジア地方らしく産業の発展史。そして戦後のソ連影響下の展示がナチス影響下の展示と同じくらいのスペースをとっているのが印象的だった。どちらもポーランドにとっては苦労の絶えなかった時代である。
博物館に入ると最初にフランチシェク・スタロヴィエイスキ(Franciszek Starowieyski)の巨大な絵が迎えてくれる。
12メートルの圧倒される絵で、おどろおどろしいのが彼の画風、ヒエロニムス・ボスのような怪物も登場する。この絵は、2000年にヴロツワフの千年紀を記念して描かれたとのことでヴロツワフの守護神である聖ヨハネが主題となっている。描いた スタロヴィエイスキ はポーランドの著名グラフィックアーティストでポーランドでは人気がある。アンジェイ・ワイダなど映画ポスターも多数描いており、一部は国立映画アーカイブや神奈川県立美術館に収蔵されており、日本でもそれらを観ることができる。
中世の展示で見事だったのが1265年頃にシレジア公爵の宮廷で制作されたブレスラウ詩篇という写本、旧約聖書の150詩篇と聖歌が彩飾されている。写本のテキストはドイツ人の書家によるもの、細密画はイタリア人の絵師が描き、仕上げはシレジアの職人が仕上げたことから当時の文化交流の状況がわかる。
詳細はコチラから↓
https://jtaniguchi.com/wroclaw-museum-history-military/
- 施設の満足度
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4.5
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2020/03/27
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