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国際列車 (タイ~ラオス間) 施設情報・クチコミに戻る

虎穴に入らずんば虎児を得ず。ノーンカーイ07時30分発の国際列車で国境を越え、ラオス唯一の鉄道駅ターナレーンへ。

  • 4.0
  • 旅行時期:2019/08(約5年前)
さっとん姉さん

by さっとん姉さん(男性)

ノーンカーイ クチコミ:1件

バンコクを定刻の20時00分に発車したノーンカーイ行きの寝台特急列車は、06時23分に終点のノーンカーイ駅に到着。到着予定時刻(午前06時25分)の2分前である。

ホームに降り立つが、21年前に同じ寝台特急列車から降りた時の記憶は皆無である。まったく初めて来たような印象である。
到着する少し前から雨がしとしと降っている。どうやってあまり濡れずに国境を越えるか?

一旦駅構内の有料のトイレ(料金はバンコクのホアランポーン駅と同じ3バーツ)に寄ってから落ち着いて考える。
周囲を観察すると、ホームの中央付近にラオス側のターナレーン(Thanaleng)行きの国境越え列車の時刻表が掲示してあり、すぐ近くにイミグレーションがある。
ここで出国手続きしてから国境越えの列車に乗れば良いことが分かる。時間が早いからか、イミグレの窓口はまだ閉まっている。すでに何人かの乗客が窓口前で待っている。

21年前は、トゥクトゥク(チャーターか否か記憶していない)で駅から友好橋のたもとのタイ側イミグレーションへ行き、そこで出国手続きをしたことはよく覚えている。
その後、歩き、またはバイクタクシーで友好橋を渡り、ラオス側イミグレーションで入国手続きをし、そこからヴィエンチャン行きのバス(タクシーだったかもしれない)に乗った。

今日の雨を考えると、出来る限りトゥクトゥクでの移動は避けたい。
日本語ガイドブックを見ると、ノーンカーイ駅からは友好橋と反対方向にあるバスターミナルが始発のヴィエンチャン行きの国際バスが数便あり、ヴィエンチャンまでの一番安い移動手段であることがわかる。

しかし、駅からバスターミナルへ行くにはそこそこの距離を雨の中トゥクトゥクで移動する必要がある。国際バスは便利だが、私はすでに一度、タイのウボン・ラーチャターニーからラオスのパークセーへ行く際に乗っている。

ターナレーン行きの国境越え列車は一日2往復。私が乗ったバンコク発の寝台特急列車の到着予定時刻(午前06時25分)に合わせたかのように、ノーンカーイ発の最初の列車は07時30分発である。今から1時間も待たずに発車する。
ターナレーン駅からヴィエンチャンへの移動は、何とかなるだろう。

駅構内の窓口でターナレーンまでの切符を20バーツで購入し、列車を待つ。しばらくするとイミグレーションの前に列ができ始める。
私も十四、五番目くらいに並ぶ。出国手続きを終え、3両編成の列車に乗る。先頭はディーゼル機関車1両。07時30分発の列車の乗客は20人弱であった。

定刻より早く07時29分に発車。友好橋の真ん中に敷かれた線路を走りメコン川を渡る。21年前に友好橋で線路を見た記憶はない。その後敷設されたものであろう。
列車の中から見て、線路の両側の道路は列車が通る際は車輌の通行が出来ない構造であることがよく分かる。

ラオス側に入ると、列車の進行方向左手から友好橋に接続する道路の入り口が封鎖され、数多くの車輌が停められている。

07時40分ラオス唯一の鉄道駅であるターナレーン駅に到着した。雨はほんのわずかだが降っている。イミグレーションで入国手続きの際、50バーツを支払う。

実は、前回のラオス出国時にパークセー空港でラオスの入出国カードを1枚確保しておいた。
寝台列車の中で予め記入していたので、この時私は他の乗客のように窓口でカードを受け取らなかった。

他の乗客たち(外国人)はカードとは別に白いA4サイズの紙を渡されていた。
そこに、この50バーツについての説明が書かれているのであろう。
ネット情報では、平日の時間外及び土日の事務手数料とのこと。今日は土曜日である。

それにしても、パークセーへ行く時は平日にワンタオのイミグレーションで「ラオス観光基金の徴収金」として100バーツを徴収されたことと合わせ、首尾一貫性を欠いている。
ルアンパバーン国際空港での入国時には金銭を徴収された覚えはないので、陸路で入国する外国人に対して何らかの「ローカルなルール」を適用して外貨稼ぎ(キープ払いも可能なようだが)をしている、ということなのか?
その収益は、地方政府にすべて納められるのであろうか?
何だか建前は今も社会主義体制下にあるこの国の闇のようなものが見えて来る、と言うのは言い過ぎだろうか。

さて、記入済のカードを持っている私は、ラオス人四、五人に続いて外国人で最も早く入国手続きを終えた。しかしこれが失敗の元だった。

ホームの中央付近でぶらぶらし、駅舎から外に出て駅前にタクシーやトゥクトゥクが一台も停まっていないことをまったく不審に思わず、のんびり写真を撮ったり、スマホでネットの口コミを見たりしていた。

ホームに戻ると、少し離れた位置にあるイミグレーション前に先程まで大勢いた外国人を含む乗客たちがほとんどいなくなっている。
一人のラオス人男性が私に向かって手を振っている(この後私を乗せたタクシーのドライバーだった)。慌てて男性の方へスーツケースを転がしながらダッシュした。

何のことはない、イミグレーションの脇が外の駐車場につながっていて、そこに停まっている車輌に乗客たちは次々と乗り込んで行ったのだ。(私がいた駅舎の正面からは、駐車場が見えなかった。)

私が駐車場に着いた時は、2台のバンだけが停まっていた。私に手を振った男性(30歳台後半くらい)と駐車場に向かう途中から交渉を始めたところ、ヴィエンチャンまでの料金は400バーツだと言う。
咄嗟に高すぎると判断した私は、すでに何人かの乗客を乗せ終え発車寸前の手前に停まっているバンの年配のドライバーに声をかける。
そちらの車輌の方がきれいで、正規のタクシーの雰囲気がある。
しかし、まだ満員にはなっていないのに(シートが一、二名分空いている)、年配のドライバーから邪険に「あっちの車に乗れ!」と断られる。二人のドライバーが「ぐる」なのは明白である。
しかし、この状況では(次に乗り合いタクシーやバスがいつ来るのか、情報がない)やむを得ない。
腹を括り、若い方のドライバーのタクシーに乗ることにするが、料金について車に乗り込む前に再度交渉する。
その結果、最初にふっかけられた400バーツを300バーツに下げさせ、更に私が宿泊するホテルIbis Vientiane Nam Phu(アイビス・ヴィエンチャン・ナンプ、ヴィエンチャン市街の中心部にある)まで送ってもらうことにした。

この運転手は悪い人ではないようだ。ヴィエンチャンへの道すがら、あれがビール工場だよ、などといろいろ観光案内をしてくれる。本当に悪質なドライバーなら、料金は400バーツと言い張るか、私の提示額との間を取って350バーツ取っただろう。

08時30分ホテルに到着。列車でターナレーン駅に到着してから1時間足らずであった。雨はまだ降っていた。

施設の満足度

4.0

利用目的:
中・長遠距離

クチコミ投稿日:2019/08/25

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