日本でいえば忠魂碑
- 3.5
- 旅行時期:2019/06(約7年前)
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by タヌキを連れた布袋(ほてい)さん(非公開)
ベリコ・タルノボ クチコミ:20件
ブルガリアの母広場にある大きな塔。1935年建立。
塔頂部に,現代ブルガリア独立のための戦争で犠牲となったブルガリア将兵に対して膝を折る「ブルガリアの母」の像があり,下部の四方に兵士像が佇立する。
兵士は,それぞれ
①1877年露土戦争(=大ブルガリア公国の成立),
②セルビア=ブルガリア戦争(=勝利して東ルメリア併合に成功),
③第一次・第二次バルカン戦争(=第一次でバルカン同盟がオスマン帝国に勝利した後,第二次でブルガリアがフルボッコに),
④第一次世界大戦(=中央同盟国側で参戦して敗戦)
の軍装に身を包んでいるので,見較べてみると面白い。
建立があと10年以上遅ければ,これに⑤第二次世界大戦(=渋々枢軸国側で参戦したあげく,宣戦布告をしないでいたソ連に全土を蹂躙されてブルガリア王国滅亡)が加わることになる。まあ,その場合は塔の建設自体がされなかったかも知れないが。
ちなみに「ブルガリアの母」の頭の上に輝く冠は,社会主義時代は「王政の象徴」と見なされ取り外されていたらしい。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- その他
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 4.0
- 忠魂碑にしては凝った造りをしている。敗けた戦争を隠蔽するような姑息なことをしていないのが潔い。
クチコミ投稿日:2019/07/23
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