一生忘れられない夜に
- 4.0
- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by anfieldさん(男性)
ローマ クチコミ:11件
ローマ、スタディオ・オリンピコに向かいました。
チャンピオンズリーグセミファイナルセカンドレグ
リヴァプール対ローマ。
自分にとってはイタリア旅行の中でも最高のイベントです。
個人的にはチャンピオンズリーグはセミファイナルのセカンドレグが一番質が高い面白いゲームになると思っています。
その試合を生で観戦できるなんて夢のよう。
バスに乗ってオリンピコへ。
比較的スタジアムに近いホテルに泊まったので30分くらいで到着。
バスの中から見たオリンピコはなかなかきれい。
バスをおりてスタジアムに向かって歩きます。
グッズを売る出店があったのでリヴァプールとローマがデザインされているスカーフを購入。
そして一回目の検問でチケットを提示。
中へ入るとオフィシャルの出店が出ていることを発見しました。
さっき買ったものとは違うデザインのスカーフが売っており、ということはさっきのはばったものということにここで気づきました。
ばったものを買うとき
「本当は 20 ユーロだけどスペシャルプライスで 15 ユーロにしとくよ」
と言われた時点で気づくべきでした。
本物があると知った以上買わないわけにはいかないので購入。
まだまだ時間はあるのでぶらぶらしてようかと思ったが閉鎖されいるところが多く行動範囲がせまいし何か特別面白い催しをやっているわけでもないので入口の前までいくことに。
50番入口。
20番台から数が大きくなるにつれ右に向かって数字が大きくなっている。
が、50番以降は封鎖されていて行けなくなっていました。
スチュワートに聞くと神妙な顔で
「お前はリヴァプールのサポーターなんだな
と確認されました。」
「そうだ
と答えると」
「もう数人 ( リヴァプールファンが ) 集まったらあちら側につれていくから」
リヴァプールファンとローマサポーターが極力はちあわせないように隔離される模様。
そう、今回はローマでアウェイ側、リヴァプールので観戦することになっていました。
恐らく普段はkopで良くも悪くも熱い情熱を傾けている人たちが集まる場所です。
ちょっと危険ではあるが同じ空間で熱を共有したくてここで観る決心を。
6人ほど集まったところで
「それじゃあ行こうか
と最初の壁をくぐりました。」
門を二つ通り今度はリヴァプールファンが隔離されたスペースに移されました。
そこにいる顔ぶれも相まってほとんど刑務所の中。
ここで一時間弱ほど待たされた後次の門を通過。
その後ボディチェック二回、荷物検査二回そしてパスポートを見せながらのチケットチェック。
ここまでやってようやくスタジアムの中に入場できました。
中に入ったときには喉がカラカラ。
もってきた水は荷物チェックの時に没収されていたので買うことにしたが長蛇の列。
しかもみんな割り込みに割り込みを重ねるのでなかなか前に進めない。
ようやくカウンターにたどり着いたがここでも割り込みに負ける。
そこで隣になった男性に
「ここまでたどり着くのに30分かかってるのにまだ買えない
と愚痴ると」
「おおい、こいつの注文を先にきいてやってくれ。その次俺に水三杯くれ」
水を受けとりお礼を言って群衆の間をかき分けるともういい人がいる。
でしょう。初めて一人歩いて
の合唱が始まっでいる。
そこにはすでに熱狂の渦が。
もう自分の座席までたどり着けそうもない。
手すりのあるところで立って観ることにした ( どのみちみんな立っているのですが )
ただ前に人が一人いるのでかなり見づらい。
頭を右に左に揺らしながらピッチを観ます。
本当に物凄い雰囲気になっていました。
オールドファームダービーとはまた違う凄さ。
ロマニスタの声援がスタジアム中を包んで体に突き刺さります。
リヴァプールファンも必死に声をからす。
ゲームは早い時間に動きます。
前半9分、マネの先制ゴール。
これでローマは少なくとも4点取らなければならなりません。
その後すぐの15分、オウンゴールで失点。
早い時間帯での失点は避けたかった。
バルセロナ戦の記憶が選手にもサポーターにも勇気を与えてしまいます。
自分が立っていたのはローマサポーターとの緩衝地帯のすぐ近く。
その後も得点が入るたびにお互いにビールや氷が投げ込まれます。
ジャケットも床もびしょびしょ。
お互い挑発をしあっているので一触即発に。
熱くなったリヴァプールファンが暴れてスチュワートに無理やり引きずりだされました。
そしてリヴァプールの二点目は25分にワイナルドゥム。
もう本当にアドレナリンがmaxに上がってみなでもみくちゃに。
ワイナルドゥムのチャントが響き渡ります。
そして2対1で前半が終了。
トータルスコアー7対3。
ハーフタイムに前に立っていた人が移動したので手すりの一番前に場所がとれました。
点差が開いても諦めないで相手を威嚇するロマニスタ。
声援に後押しされて後半7分、41分にローマが得点。
苦しい時間が続きチャントのトーンがさがりそうになりながらもそのたびもう一度
勇気を振り起して叫ぶリヴァプールファン。
ロスタイムは4分というところまできました。
あと一失点までは許される。
わかっていても全く落ち着きません。
残り試合時間ももうないというところでローマにpkが与えられました。
これをナインゴランが決めて2対4、トータルスコアー7対6。
たのむ笛笛笛ーーー
ピッピッピー。ここでタイムアップ。
我も忘れて狂ったように歓喜するリヴァプールファン ( 自分も )
何度も歌われるチャント
そして
You'll never walk aloneの大合唱。
なかなかやまない歓喜の声。
チャンピオンズリーグの決勝進出を決めた試合に自分がいる、あらためて夢のよう。
自分の人生の中でも間違いなく最も魂が揺さぶられる密度の濃い時間でした。
絶対忘れることのできない試合となりました。
自分にとっては
「ローマの軌跡
の夜でした。」
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 施設の快適度:
- 3.0
クチコミ投稿日:2018/11/26
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