マルトラーナ教会 Santa Maria dell'Ammiraglio

寺院・教会

パレルモ銘菓フルッタ・マルトラーナ発祥の地

4.5
旅行時期：2016/11（約9年前）

by piglet2017さん（非公開）

パレルモクチコミ：39件

　1143年にルッジェーロ2世に仕えたギリシア人提督が建立したギリシア正教会です。中に入るとシチリア最古のビザンチンモザイクが黄金色にきらめいています。聖母マリアに捧げられたサンタ・マリア教会なので、聖母マリアに関連したモザイク画が多めでした。

　パレルモの教会には、もれなく物乞いの方が待ち構えていますが、マルトラーナ教会の入口に通じる広くもない階段で営業している物乞いの男性は、「このコップが目に入らないのか」と強引に接近してくるので、入る時も出る時もすれ違うのが怖かったです。

　多文化共生の豊かさを憎むバチカンの陰謀でノルマン王朝が滅ぼされて以降は、カトリックの修道院教会となり、名前も現在のマルトラーナ教会に変わりました。13世紀にマルトラーナ教会の修道女が創作してブレイクしたお菓子が、パレルモの菓子店やお土産店でよく見かける果物を模ったフルッタ・マルトラーナです。亡き人にお供えしてからいただくお菓子で、一つからでも買えますし、持ち運びも容易なので、高齢の方へのお土産にいかがでしょう。緑茶にもコーヒーにも合います。