白一色のロココな祈りの空間
- 4.0
- 旅行時期:2016/11(約9年前)
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by piglet2017さん(非公開)
パレルモ クチコミ:39件
1590年に建てられたそれほど広くない長方形の祈祷室の壁一面、パレルモ生まれの彫刻家セルポッタによる漆喰彫刻で埋め尽くされていて、部屋に一歩足を踏み入れた瞬間、圧倒されます。
入口の壁には、信心深いキリスト教徒たちのロザリオの祈りのおかげで、異教徒オスマントルコに勝利した記念すべきレパントの海戦の場面が浮彫で表現されています。祈りが聞き届けられたのがよほど嬉しかったのか、戦死した敵将の胴体部分をわざわざ中央に置き、そのまわりを復活やマリア戴冠などの「栄光の神秘」の場面で取り囲んで、ロザリオの祈りのパワーがどれだけすごいのかを自慢しているようです。(敵将の頭部も祭壇の方に発見!ロココのはずが、ばらばら事件現場なのか?!)
部屋の窓枠の周りにはかわいい天使たちが色々なポーズをとってとびかっています。また女性の擬人像が窓の下に並んでいますが、当時のパレルモに暮らした人々がモデルになっているそうです。
ミュージアムショップには修道院のレシピで手作りする菓子店「I Peccatucci di Mamma Andrea」の商品が置かれていて、お土産におすすめです。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2018/09/26
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