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長老マヒンダとデヴァーナンピヤティッサ王が出会った場所

  • 4.0
  • 旅行時期:2018/06(約8年前)
beanbagさん

by beanbagさん(男性)

アヌラダプーラ クチコミ:6件

スリランカに仏教がもたらされた経緯は、歴史書「マーハーワンサ」に詳しく述べられています。第13章「長老マヒンダの来島」、第14章「長老マヒンダの入都」です。

アショーカ王の息子で大賢者である大長老マヒンダは、彼の親教師・長老モッガリブッタティッサと僧団の命を受け、ランカー島を教化する適時を待っていました。彼は、老齢のムタシーヴァ王に代わりその息子のデヴァーナンピヤティッサが王になった時点をその時機と考えてました。
そして大王デヴァーナンピヤティッサが即位の儀式を挙げると、ジェッタ月の布薩日に眉沙迦山(現ミヒンタレー)に登るはずだと考え、その日に合わせてランカー島に行こうと決意します。こうして長老マヒンダは4人の長老たちと妹サンガミッタの子(甥)スマナ(須摩那)と在俗のバンドゥカを連れて精舎から空中に昇り、ランカー島のミッサカ(眉沙迦)山のシーラ峰の下の台地、けがれのないアンバッタラに降り立ちました。

一方、デヴァーナンピヤティッサ王(BC247~207)は、狩を楽しもうと4万の人々を伴い、徒歩でミッサカ(眉沙迦)山に赴きます。山の神(帝釈天)は、王を長老たちに会わせようと強く望み、1頭の大鹿の姿になって王を待ち受け、王が弓の弦を引いて音を立てると山の奥に逃げ込みます。王はその後を追い、長老マヒンダの許にたどり着きます。
長老を夜叉だと直感した王は警戒しますが、長老は「大王よ、私たちは法の王(釈尊)の弟子の沙門です。王への愛懍の情けからここに参りました」と言います。王は友(アショーカ王)の書信を思い出して納得し、弓と矢を脇に置き、賢人に近づき、親しく挨拶して彼の隣に座りました。
賢者マヒンダは王の知恵を探ろうと巧みに質問すると、王は問われるままに一つ一つその質問に答えます。王が機知に富む賢者であると知ったマヒンダは王のために小象跡喩経を説きます。説法が終わったときに、王は4万の人々とともに三宝に帰依します。このようにしてランカー島の教化が始まります。

長老マヒンダとデヴァーナンピヤティッサ王が出会ったアンバッタラには小さな仏塔が建立されています。あたり一帯は仏教の聖地として近年整備が進んでいます。まだ観光客の姿は多くありませんが、敬虔な仏教徒が巡礼に訪れています。広い台地の全てが聖域とされ靴を脱がなければなりません。境内にはマハー・サーヤ大塔や大仏、マヒンダの洞窟など見所が多いのですが、区域を歩き回ると足の裏が痛くなり、観光客の多くが閉口しています。この辺りが改善されるともっと人気の出る観光地になるのではないでしょうか。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
観光の所要時間:
1-2時間
アクセス:
3.0
アヌラーダプラから車で30分です。
景観:
4.0
インビテーションロックの麓に仏塔や大仏があります。
人混みの少なさ:
4.0
まだ観光客は多くありません。

クチコミ投稿日:2018/06/25

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