マラケシュの異彩を放つ庭園美術館
- 3.0
- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by ミルさん(男性)
マラケシュ クチコミ:6件
マラケシュと言えば、観光客はたいてい世界遺産に登録されている旧市街に集中しますが、新市街にも隠れた観光スポットがあります。マラケシュっぽさとは無縁な、おしゃれな異空間「マジョレル庭園」です。「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローラン氏が愛した庭園として有名な場所です。元々は1920年代にフランス人の画家で植物収集家でもあったジャック・マジョレル氏が造った私設公園で、サボテン、椰子、竹、ココナツ、睡蓮などなど、世界各地から取り寄せた植物を、絶妙な配置でコラージュし、異国情緒あふれる空間に仕立て上げました。ここは、まさにマラケシュのクールダウン・スポットとも言える空間です。庭園の装飾に使われている基調色はコバルトブルーで、「マジョレル・ブルー」とも呼ばれています。マジョレル・ブルーは、サハラに暮らすベルベル人の文化にインスパイアされて誕生したとも言われています。マジョレル氏の死後、荒れ果てていた庭園をデザイナーのイヴ・サンローラン氏と、そのパートナーであるピエール・ベルジュが買い取り、1980年、20人の庭師をいれ、見事に復活させました。庭園美術館として公開された、この庭園をサンローランはこよなく愛し、ここを別荘としても使っていました。2008年に71歳で亡くなった彼の遺灰は、ここの庭園内に撒かれ、庭園の奥にひっそりとモニュメントも建てられています。因みに21歳の若さでDiorのデザイナーに抜擢され、20世紀のファッション業界を牽引してきた天才イヴ・サンローランはフランス領アルジェリア出身です。
- 施設の満足度
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3.0
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2018/05/30
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