未完のオベリスク
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- 旅行時期:2017/10(約8年前)
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by ミルさん(男性)
アスワン クチコミ:2件
アスワンにある古代エジプト時代の石切り場跡です。ここで採掘された花崗岩はナイル川を使ってエジプト中に運ばれ、オベリスクや彫像として使用されたそうです。ギザのピラミッドの化粧石も、ここから切り出された石でした。とのことです。オベリスクとは継ぎ目のない一本の石で出来ているもので、「未完成のオベリスク」は切り出し中に亀裂が出来て放棄されたものです。もし完成していれば長さは42m、重さ 1,200トン、この世で最大のオベリスクとなっていたであろうと推測されています。未完として放置されたことによって、現在のような工具も無い古代に、どうやって、こんな長い石を切り出していたのかという謎が解き明かされた貴重な文化遺産でもあります。石に切り込みを入れ、そこに木のくさびを打ち込み、そのくさびに水を掛け木を膨張させ、その力で石を割っていたことが判明しました。削り出された周囲の深いミゾなどを見るにつけ、いかに物凄い労力が注ぎ込まれているのかが実感させられ、驚愕します。知恵を垣間見ることができます。石切場跡は現在、エジプト政府によって正式に遺跡として指定され、保護対象として野外博物館として公開されています。
- 施設の満足度
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3.0
クチコミ投稿日:2017/10/19
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