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色鮮やかに残る壁画☆行くならば早めに…どんどん劣化が進みそう/ボナンパック遺跡(彩色壁画について)

  • 5.0
  • 旅行時期:2017/10(約7年前)
ウェンディさん

by ウェンディさん(女性)

ボナンパック&ヤシュチラン遺跡周辺 クチコミ:7件

メキシコのボナンパック遺跡はラカンドン密林の中にひっそりと残っていた遺跡で、発見されたのは1946年。
雑誌ナショナル・ジオグラフィックのカメラマンであるジャイルズ・ヒーリー(米国人)がラカンドン族の映像を撮影しにジャングルに入った時に見つけたという。

当時は今の遺跡の様に切り開かれた広場も無く、鬱蒼とした熱帯雨林のジャングルが広がっていた場所。
ガイドと共に鹿を追ってジャングルを撮影していたカメラマンの目の前に突如現れた巨大な階段ピラミッドと小さな石小屋。
興味を持って石の扉を押し開けたカメラマンの前に出現したのは、1000年前の壁画。
それも、それまで発見されたこともないほど鮮やかな色彩が保存されているマヤ文明の壁画。
それは世紀の大発見だった。

そして、これらの壁画は、それまでのマヤ文化に対する考え方に誤りがあったことを教えてくれた。

マヤ文明は西欧からの侵略時にその存在は明らかになってはいたが、その解明がなかなか進まなかった文化だ。
マヤ文化には文字があったがその文字はマヤ文字と言われる神聖文字で、表意文字と表音文字の組み合わせから形成されその組み合わせは何万通りもあり、その解読は半分も進んでいない。
だから、マヤ文明に関しては出土品やレリーフからその文化を推測するしかなく、それまでに発見されたレリーフなどから、マヤは戦いを好まない心穏やかな人々が神職である王を中心に生活する文化人的な生活を送っていたと、長年の間、考えられていた。

ところが、ボナンパック遺跡のある壁画の発見で、マヤ人たちが穏やかな人々であるとする考え方は誤りであることが証明された。
ある壁画とは、敵の捕虜兵士に対する拷問のシーン。
爪を剥がしたり、首を切り落としたりするシーンが描かれていた。

捕虜兵士たちの仕様用途は、マヤの神々への生贄。
マヤ文明は、血の生贄を必要とする、言い換えれば生贄の為の人を生け捕りにするための戦争をするかなり好戦的な文明であったことが、ボナンパック遺跡の彩色壁画によって明らかになったのだ。

そんな彩色壁画だが、年々痛みが出てきて、発見当初よりもかなり色もされて来たり壁が崩れてきたりしていた。
事前に以前に撮影された写真を見ていたので、実物の壁画を見た時にその劣化具合がハッキリと分かった。
どうしても自分の目で見たい場合は、出来るだけ早めの方が良いかも。
このまま壁画が痛みつづければ、その内、政府により遺跡の中への立ち入りが禁止される可能性もありそうだ。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
観光の所要時間:
半日
アクセス:
1.0
現地ツアーでしかアクセスできないが行く価値がある
コストパフォーマンス:
3.0
ツアーによりけりだが、日本語でHPのあるツアーは高い。英語のHPを探してみて
人混みの少なさ:
4.0
人気の遺跡だけに観光客は沢山
展示内容:
5.0
もっとゆっくりしたかった!

クチコミ投稿日:2017/10/01

いいね!:8

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