人の気持ちを癒すラクサ
- 5.0
- 旅行時期:2017/05(約9年前)
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by アレッシアさん(女性)
シンガポール クチコミ:12件
こんなひと皿に出会いたいと思ってました。
人を温かくするラクサ。
ラクサを食べるのは今回初めてなので、市内のチャイナタウンやマックスウェルのフードコートでまず食べてみました。フードコートのラクサは米粉の麺で、太く長いままスープに投入。ラクサのココナツ風味のスープと米粉の太麺って合わないんじゃない?というのが、シンガポールで初ラクサの感想でした。一回食べたから満足。もうラクサのリピートはないと思いました。
その後、プラナカン文化を観にカトン地区までMRTで来ました。そこから暑く長い道のりを歩く、歩く。中心地区まで来た時に、伝統のレシピでラクサを食べれるお店があることを思い出し、せっかく来たんだし~一応食べてみるかぁ、と店を探しました。
お店は古いショッピングモール?のような建物の1階。薄暗い食堂のようですが、一応はフードコート。11時頃だったので人も少なく、すぐオーダーできました。
お店には中年の若そうな奥さんが一人厨房にいて、私が観光客とわかると「ラクサ?」ってすぐ聞かれました。
普段から観光客が多いのでしょう。奥さんの対応は無愛想でありました。でもラクサが出てきたらイメージが一変。美味しい!温かい!癒される。
マリンパレードのラクサで一番に頭に浮かんだのが「調和」。スープと麺のバランス、全体の量、ココナツと唐辛子のバランス、ミンチのようなお魚のすり身とスープに溶け込んだ海老の旨味、
素麺のように細いビーフンは短くカットしてあり、スプーンでサラサラと流していただける食べやすさ。ここではビーフンは繊細なココナツスープの邪魔をしていない。
マリンパレードのラクサは市内のフードコートで食べたものとは明らかな差があった。この感じられる「調和」は何十年とレシピが受け継がれる中で、少しずつ無駄なものを削ぎ落として「ここに至りました」という達成みたいなものを感じます。
この暑い中、慣れないカトンの町を歩き疲れていたこともあったけど、この「お母さん味のラクサスープ」が体に心に染み入った。
こんなひと皿が出せる人になりたい。
厨房のお母さんは全く笑顔を見せてくれず、すぐに奥へ引っ込んでしまったが、次にシンガポールに来た時はやっぱりまたこのラクサを食べにワザワザここへ来ようと思う。伝統のレシピは教えてもらえないだろうから、厨房の近くにでも張り付いてどんな秘訣があるのか覗いてみたくなった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 一人当たり予算:
- 500円未満
- 利用形態:
- ランチ
- アクセス:
- 1.0
- 簡単には来れないから価値があるのかも
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 安いよね
- サービス:
- 2.5
- もう少し仲良くなったらいいのかも
- 雰囲気:
- 3.0
- ちょっと暗め。
- 料理・味:
- 5.0
- ワザワザ来た甲斐がありました
クチコミ投稿日:2017/05/08
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