銀梅花に想いを寄せて
- 5.0
- 旅行時期:2015/07(約9年前)
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by ウェンディさん(女性)
グラナダ クチコミ:46件
アルハンブラのコマレス宮と云えば池の水鏡に映るコマレスの塔の姿が有名だ。
観光客の多くは、池に映る幻想的な光景を見て満足し、次の見所であるライオン宮へと歩いて行く。
駆け足の観光旅行ならば、見どころをピンポイントでさっと見る様な旅も良いだろう。
でも、もう少し時間のある旅人は、このコマレス宮の池のほとりで少しだけ歩く速度を緩め、池の周りを見渡してほしい。
池の傍には緑の低木が植えられている。
この木は銀梅花で、春には鳥が翼を広げたような白い薫り高い花をつける。
そして、薫り高いのはその葉も同じ。
葉に触れると、手に移るのは爽やかな香り。
まだムーア人の王がアルハンブラでその権力の座にいたころ。
コマレス宮の池の周りには各国から来た大使たちが、王への謁見を待つ列を作っていた。
外国からの使節団は、アラヤネスの中庭が描く美しい姿に見とれ、池を取り囲む銀梅花の香しい香りに心を和ませていた…と云う。
現在のコマレス宮の池の周りにある木も当時と同じ銀梅花。
銀梅花昔の木の香りを楽しみ、当時の様子に想いを寄せてみるのも一興だ。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 半日
- 展示内容:
- 5.0
- アラヤネスの中庭で少しだけ歩く速度を緩めてみて
クチコミ投稿日:2015/10/10
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