企画展:台湾製造 今なら日本統治時代の貴重なフィルムも上映されています
- 5.0
- 旅行時期:2015/09(約10年前)
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by えだまめまめさん(女性)
台北 クチコミ:1件
30台湾ドルとは思えない、大充実の空間です。これも台北市の財力の恩恵でしょう。
低気圧で不安定な天候の日に行きましたが、雨も気にせずにエアコンが聞いた快適空間で、気が付けば3時間経っていました。
ちょうど、日本統治時代の日本人と台湾人の洋画、国画、写真、彫刻の企画展でした。今なお、どこを歩いても日本の影響が色濃い台湾ですが、その萌芽を感じられる興味深い作品ばかりでした。
個人的には、南国の鳥や花を題材にした日本画(この場合は国画になるのでしょうか)、台湾人が撮影した日本での風俗などは、日本ではお目にかかるチャンスはなかなかないでしょう。さらに、中山岩太といった当時の前衛写真家と交流があったという紹介も興味深かったです。また、裕福そうな台湾人を題材にした作品、台湾の日本人貧民窟を描いた台湾人による洋画を通して、日本統治といいながら日本人のなかにも貧富の差があったことをはずかしながら初めて知りました。
さらにフィルムルームでは、たしか台北歴史博物館所蔵という当時の日本内地向けのプロパガンダ?ニュース映画?でしょうか10分ほどの映像が上映されていました。いわゆる活動写真の弁士口調のナレーション付きで、明治か大正初期に撮影されたと思われる、台北市の主要政府機関、総督などの主要幹部、大稲埕や淡水河などの昔の様子が放映されていて、
♪台北~台北~吾等の台北~
という歌がシーンごとに流れて、耳について離れませんでした。
3階の特別展では、『石油以前』と題した、石油をはじめとする資源と人間の関係を、シニカルに表現した作品が、映像、写真、積木アート、絵画などの形式で展示していました。
1階でも日本人も関与している展示がありましたが、展示会場に入ろうとすると職員から「靴を脱いで」と言われ、素足だった私はひんやりとした床の感触に耐えられず、なくなく鑑賞を断念しました。
地下には大きな食堂やフリースペース、また売店も充実しています。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 3.0
- 圓山駅から花博公園を抜けたらすぐです
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 同じ値段の魯肉飯より、心が満たされるボリュームです。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 快適空間ですが、土日はアマチュアカメラ愛好家集団がうざいかも
- 展示内容:
- 5.0
- 企画展以外の特別展なども充実。
クチコミ投稿日:2015/09/02
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