「本当のドイツの街並みだ!」ドイツ人観光客が歓声を上げるタリンの旧市街
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- 旅行時期:2015/04(約11年前)
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by ハンクさん(男性)
タリン クチコミ:3件
タリンは11世紀に築かれたエストニア人の砦を13世紀になってデンマーク人が占領し街を築く。その後はドイツ人の入植が進み、13世紀半ばにハンザ同盟に加盟、ロシアとの貿易の中継点として繁栄した。このころドイツ人によって築かれた街並みが見事に保存されている。「本当のドイツの街並みだ!」、タリンやリーガを訪れて、そう感嘆の声をあげるドイツ人観光客が少なくないという。ドイツ本国では、当時のハンザ都市の街並みの原型を残している街は、リューベックを除けば多くはない。
その後、ハンザ同盟もオランダなどの新興勢力に押され次第に衰退し、1669年に消滅した。各地に残ったドイツ人と商人はバルト地区の実質的支配権を握り続けた。そしてヒットラーの暗黒時代、ソ連の占領による閉塞の50年を経て、1990年に独立を果たした。皮肉なことに、現代ドイツには失われつつある「ドイツらしい街並み」が、エストニアの複雑な歴史的背景ゆえに、ドイツ以外の国に保存されてきたことは奇跡的である。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1日
- アクセス:
- 4.5
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2015/05/04
いいね!:3票
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