(12) エミール・マールの本で紹介されていた柱頭彫刻と墓碑彫刻を見たかったので (コレクションは先史時代から近代美術まで) Musee Sainte-Croix
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- 旅行時期:2014/10(約11年前)
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by wiz さん(非公開)
ポワティエ クチコミ:13件
サン・ジャン洗礼堂に入場した後は、お隣のサント・クロワ美術館に入館しました。
クチコミのタイトルにあるとおり、エミール・マールの『ロマネスクの図像学』など他の本でも紹介されていた柱頭彫刻や墓碑彫刻を見たかったので訪問しました。
( ※ 「二人の老人の争い」(12世紀)は、後のゴシック時代の ”美徳と悪徳” につながるような図像です。 本では、この柱頭彫刻の中央部分(「争い」の部分)しか見れませんでしたが、実物をよく見ると、この柱頭彫刻の左は「和合」のような感じがします。 もともと「二人の老人の争い」のような図像は、サン・スヴェールのベアトゥス本などの写本に描かれた小挿絵などを模したようです。 )
ポワチエはロマネスク期の教会が多く残っていますので、それを見たく教会巡りを優先したため、もともと美術館での時間はあまり取れないな、と思っていたのですが、やはりここで(パリへ帰る列車の時間の関係で)見学時間が少なくなってしまいました。
正直いえば、もう10~15分しか見学時間がない、というタイミングで急いでここに入ったのですが、受付の女性が美術館の学芸員さん(男性)を呼びだし、私たちを『美術館早まわり』させてくれました(Chapiteau が見たいと懇願!)。 ほんとうにあの時の学芸員さんに感謝します。 おかげさまで、お目当てだった柱頭彫刻や墓碑彫刻を迷うことなく見学することができました。 柱頭彫刻がたくさんあって、もっとゆっくり見たかったと思いながら写真だけは撮っておきました。
はっきり言って、自力でまわれば、10分や15分で見たいものを見つけられる館内ではなかったです。 (けっこう広い。)
この美術館は、オーギュスト・ロダンとカミーユ・クローデルなどの彫刻も有名のようで、コレクションは、先史時代から20世紀美術まで、印象派の絵画も含めて盛りだくさんでした。 絵画の部分は、ほんとうに早足でまわったので残念なことをしました。 墓碑彫刻の展示のあたりも、非常に特徴的なものもあり興味深かったです。 常設入場料は4ユーロ。
美術館を見終えた後は、急いでポワチエ駅に戻りました。 美術館から駅までは(道に迷わないで行くとして)余裕を持って最低でも30分はほしい距離です。
(注・クチコミのタイトルの頭につけた数字はポワチエ駅発着で訪問した順番です。)
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2014/11/06
いいね!:5票
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