ノードストローム (アラモアナセンター店) Nordstrom (Ala Moana Center)

百貨店・デパート

ノードストロームvsブルーミングデールズ

4.0
旅行時期：2013/12（約12年前）

by CAFE MOCHAさん（男性）

ホノルルクチコミ：242件

ノードストロームは2008年にアラモアナセンターにオープンして以来その豊富な品揃えとカスタマー目線の丁寧な接客で人気を得ていますが、2014年2月に現在の店舗を近い将来移転させることを正式に発表しました。

移転先は同じアラモアナセンター内のシアーズ跡地の一部分に新たな店舗をオープンする予定ということで2016年の新店舗オープンまでは現在の店舗で営業を継続することになっています。

ノードストロームの移転に関してはとても関心があったので、ホノルルスターアドバタイザーの詳細な記事を読んで内容を確認しましたが、移転は間違いない事実です。

とても興味深いのはノードストロームの移転先であるシアーズ跡地にはノードストローム最大のライバルであるブルーミングデールズもオープンする予定なので、いよいよアラモアナセンターそしてホノルルのデパートメントストアの大競争時代が幕を開けることになりました。

ノードストロームはアウトレットであるノードストロームラックが、新店舗に移転して話題になっていますが、今度はノードストローム本体が移転を発表して新たな展開が始まりました。

老舗シアーズの撤退後、アラモアナセンターでは様々な変化が起こっていますが、特にデパートメントストアに関してはマーケティング的な見地から考えても非常に興味深い展開を見せていると感じますね。

アラモアナセンターにあるデパートメントストアの中で、ノードストロームがターゲットにしている客層は所謂アッパーミドルクラスなので、ブルーミングデールズがターゲットにしている客層と完全に重なっています。つまりライバル同士ということになりますね。

ノードストローム最大のライバルであるブルーミー（ブルーミングデールズはブルーミーの愛称で親しまれています）はメイシーズグループに属しているので、メイシーズ＋ブルーミングデールズvsノードストロームという構図そして一方ではメイシーズ＋ブルーミングデールズvsニーマンマーカスという構図を思い浮かべますが、実際はターゲットとして想定している客層が微妙に異なるので、ノードストロームvsブルーミングデールズの競争が最も熾烈を極めると予想されますね。

ただこの熾烈な競争はサービスの向上をもたらし相乗効果でどちらのデパートメントストアにとっても大いなる成果をもたらし我々カスタマーの立場から見ても品揃えや価格競争によってより良いサービスを受ける機会に恵まれるという歓迎すべき状況になると思います。

ニーマンマーカスがターゲットにしている客層はアッパークラス、メイシーズはここに記したデパートメントストアの中では最も庶民的な客層を相手にビジネスを展開しているので、ニーマンマーカスがライバルとして想定しているのはワイキキのインターナショナルマーケットプレイス跡地にオープン予定のサックスフィフスアベニューです。

私はこれまで何度もニューヨークを訪れショッピングを満喫してきましたが、サックスフィフスアベニューはその名の通りニューヨークのフィフスアベニューにあるラグジュアリーなデパートメントストアです。ちなみにニューヨークのフィフスアベニューにあるセレブリティ御用達の超高級デパートメントストア、バーグドルフグッドマンはニーマンマーカスグループの経営です。

アラモアナ、ワード、カカアコの大規模再開発が既に始まりこのエリアが急激に変化しているその過渡期にある現在ですが、将来的にはヘンリベンデル、バーニーズニューヨークなどのデパートメントストアもハワイに進出する可能性があるかもしれないと思いました。

アラモアナセンター及びホノルルのデパートメントストア大競争時代の到来はとても楽しみであり心ときめくような華やかなイメージばかり先行していますが、その一方でアメリカのメインランドの大資本やメガストアばかりが目立つようになりハワイならではの個性的なスモールビジネスを展開してきたショップやオーナーを締め出す結果となりメインランドとは違ったハワイっぽさが急速に失われていくことに対する危機感を表明する新聞や雑誌の論調があることを心に留めておかなければならないと思いました。

ノードストロームの新店舗がオープンする2016年には私や私の家族も大好きなノードストロームのマーケットプレイスカフェ、イーバー、ジェラートバーも当然移転先の新店舗で新たにオープンするので、この件に関してはとても楽しみにしています。