マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園 The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera

史跡・遺跡

洞窟住居群のパノラマは必見！

5.0
旅行時期：2013/07（約12年前）

マテーラクチコミ：4件

グラヴィーナ峡谷の絶壁に人が何年もかけて掘った数千にも及ぶ洞窟住居（サッシ）が何層にも重なり合い、見る者を圧倒します。南イタリアの”貧しさの象徴”とみなされ、第二次世界大戦時には不衛生で不便な暮らしが嫌われ廃墟と化していった為、その荒涼とした景色は物寂しい雰囲気すら漂わせているようなのですが、人々のつつましくもしたたかな”生活”がしっかりと感じとれ、感動を覚えます。
サッシは”サッソ・カヴェオーゾ”と”サッソ・ヴァリサーノ”の２つの地区に分かれるのですが、前者の方がよりかつての姿を留めていて、リアルに当時の生活を感じることができます。洞窟教会”サンタ・マリア・デ・イドリス教会”や、内部に家具等を展示し、当時の生活がそのまま再現されている”Casa Grotta（カーサ・グロッタ）”は必見です。
また、マテーラはホテルも食事も低価格で質が良いのがまた魅力。洞窟住居を改装したホテルもたくさんあるし、レストランも地元の人いわく『どこで食べても美味しい』との事。実際、私もとりあえずホテルの近くで・・・と入ったレストランが大当たりでした。
オレンジ色の家々の明かりに浮き上がる夜のサッシの風景もまた格別です。異次元の世界に迷い込んだような、不思議な感覚。ちょっと他の街では目にすることができません。部屋からサッシを臨めるホテルもいくつかあるので、是非１泊して見ることをおススメします。ホントに感動です！