古代ギリシャ劇で有名
- 5.0
- 旅行時期:2012/03(約12年前)
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by 地中海人さん(男性)
エピダヴロス クチコミ:1件
[遺跡]エピダウロス (ナフプリオンから)
紀元前6世紀頃には医神アスクレピオス信仰が高まり、紀元前4世紀にはその聖域に宿泊所が神殿とともに作られ、ギリシャ全土から患者が集った。
このエピダウロスを舞台とした神話は楠見千鶴子さんの「エーゲ海ギリシャ神話の旅」(講談社文庫)に詳しい。アスクレピオスがエピダウロスでアポロンを父として生まれ、名医となる経緯、カラスが黒くなった経緯が語られている。
ナフプリオンからKTELの近郊路線バスで50分、山の中、海は見えない(古代は?)。遺跡前バス停には移動式の郵便局出店があるのみ。冬季とあって入り口近くのカフェ、売店ともに閉まっている。アテネからの観光バスが数台。
入り口からまず博物館に入り、医療器具、石柱、修復された壁、彫刻などを見る。ついで、遺跡で一段高いところある、斜面を利用して作られた円形劇場に回る。ここはギリシャで一番保存状態がよいといわれています。1万2000人収容で、今も夏に古代ギリシャ劇が上演されているという。
北側に下っていくと、カタゴゲイゴン跡(宿泊所)、ギリシャ式浴場跡、心を癒す「オデオン」(音楽堂)、エジプトの神々の神殿、アスクレピオス神殿、体を横たえ夢判断によるお告げをする「アバトン」、ローマ浴場跡、競技場を回る。それぞれ、体をほぐし、鍛え、心を癒し活性化させる施設が一体として作られ、治療行為が行われた。
華やかで精巧だったといわれるトロス(円堂)が修復中。ミケーネの円形墳墓の流れを汲み、地下は墳墓となっているのかと一瞬想像を掻き立てるが、調べてもわからず。
アメリカ人学生団体がガイドとともにバスに吸い込まれていった。郵便局の店番は3時になるとバイクで帰り、客待ちをしていたタクシーは、ようやくアメリカ人客を説き伏せ、乗せて去る。
松ノ木の下のベンチで、帰りのバスを待つ。静かだった。
紀元前にローマ帝国に征服されて以来初めてギリシャ民族、諸都市が団結して独立戦争を戦っていた1822年1月、ここで国民議会が開かれ、「神と人類の前で」「ギリシャの暫定的政治体制」という名称で知られる憲法が、ギリシャ暫定政府により発布されたという。
ナフプリオン滞在中、2012年3月22日(木)訪問
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交通機関
KTELアルゴス
ナフプリオンバスセンターが裁判所前にあり、各地行きのバスが常に数台停車。
チケット自動販売機あり。2.9ユーロ
ナフプリオン→theater Epodavros 月−土冬季
10.15 12.00 14.30 17.30 19.30
theater Epodavros→ナフプリオン 月−土冬季
12.00 13.00 15.45 18.15
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 3.0
クチコミ投稿日:2013/04/05
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