アガメムノンの夢の跡
- 5.0
- 旅行時期:2012/03(約14年前)
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by 地中海人さん(男性)
ミケーネ クチコミ:2件
[遺跡]ミケーネ宮殿 (ぺロポネソス半島 ナフプリオンから)
紀元前15世紀には東地中海の覇権を握り、三つのエーゲ海文明のうちクレタ文明、トロイヤ文明を継承したうえ滅ぼし、紀元前12世紀ごろ、更に北方から来襲したドリア人によって破壊された。偶像崇拝がなかったので、神殿建築は造られず、大きな石作りの門はありますが、石柱などはありません。
10万人を動員、10年間トロイヤと戦ったギリシャ軍総大将の宮殿として、クノッソス宮殿並を想像した向きは、トロイヤの遺跡と同様、規模が小さいと思ってしまうかもしれません。 トロイヤ戦争前の紀元前14世紀造営といわれています。
入り口左側にある博物館は、地方の遺跡内博物館としては非常に立派で、展示も充実しています。やはり、ギリシャ史におけるミケーネ文明の重要性がうかがわれます。
獅子の門をくぐるとすぐ右側に直径26.4メートルの円形墓地Aがあります。中には入れません。六基の墓、19人の遺体、「アガメムノンの黄金のマスク」をはじめ宝剣、武具などが発見され、主な出土品はアテネ国立考古学博物館に展示されています。8人の男、9人の女、二人の子供と思われる遺体は黄金のマスクをつけて横たわっていたと伝えられています。
坂を上っていくと丘の頂上に王宮跡を見ることができます。中央にあるメガロン(大広間)、北東へ下ったところにある貯水池を巡り、北側城壁沿いに戻る。
ここを舞台として、ホメーロスに歌われた英雄、神話の登場人物も多い。アガメムノンを裏切った妻・クリュタイムネストラ、と、その愛人アイギストスの墓は入り口前を下った城外に、今も向かい合っています。ここを舞台とする神話については、楠見千鶴子さんの「エーゲ海 ギリシャ神話の旅」が詳しい。
楠見千鶴子さんの「エーゲ海ギリシャ神話の旅」(講談社文庫)では、従兄弟の支えで10年もの孤閨を守らねばならなかったクリュタイムネストラに同情的ですね。
平成24年3月23日(金)ナフプリオン滞在中訪問
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交通機関 バスは直行又はアルゴス乗り換え
KTELアルゴス
ナフプリオン発→(アルゴス経由)→ミケーネ遺跡
10.00 12.00 14.00 月→土(冬季)
ミケーネ遺跡前発
11.00 13.00 15.00 月→土(冬季)
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 3.0
クチコミ投稿日:2013/04/05
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