日本語ツアーに参加しました
- 4.0
- 旅行時期:2012/06(約12年前)
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by スパイスさん(女性)
ホノルル クチコミ:46件
イオラニ宮殿は、1882年に建造されたアメリカ唯一の王宮。
しかしその役割は、93年にハワイ王朝が崩壊するまでの、たった11年間でした。
イオラニはハワイ語で、「王室の鷹・天国の鳥」という意味。
イオラニ宮殿日本語ツアーは、
火曜~土曜の11時30分の回のみ(日・月は休み)で、定員20名。
フルブッキングだといけないので、あらかじめ電話で予約。
チケットを購するべく、ビジターセンターへ向います。
本館ではなく、西側の、かつては近衛兵の詰め所だった建物。
チケットはハワイ語でKikiki~。日本語だけでなく中国語併記なのも時代の流れかなぁ。
窓口で「Japanese Language tourを予約してる●●ですぅ」と告げて、お支払い。
日本語ツアーは$20。ツアー参加者であることを示すシールをくれるので、胸元にペタッ。
ほかに、オーディオをかりてセルフで回るツアーもあり。
チケット売り場の横には休憩できる場所が。トイレはここで済ませましょう。
右側にはギフトショップがあります。ここを利用するだけなら入場料はいりませぬ。
興味深い展示物などもあるので、寄ってみるのをおすすめ。
ツアーの10分前には本館下に集合すること。
このあと上で簡単な説明を受け、床を傷つけないための靴カバーを装着。
これを履いた者が歩き回ることで、床が磨ける効果もあるとか(笑)。
館内は、写真、ビデオ撮影は禁止。ゆえにここから写真はありません。
日本語ツアー、この日はベテランのミチコさんがドーセント。
「カバンは抱えて(けっして床に落としたりしないように)ください。
壁によりかかったり、座ったりしないように」と、注意をうけます。
インクが飛び散るのを防止するため、メモを取るためのボールペンなどの使用も禁止。
必要なら鉛筆を貸してくれます。
まずは、コアでつくられた階段を拝見。
ハワイ好きならご存知でしょうけど、コアって高いんですよ。
高級家具の材料として知られるマホガニーの倍の値段だそうです。
壁際には、王族の肖像画とともに、さまざまな調度品が。
日本の皇室から贈られたという九谷焼などもあり、密接なつながりをほうふつさせます。
ほかに、青の間、7ヶ月前からオープンしているという黄金の間、
リリウオカラニ女王が幽閉されていた時に作ったクレージーキルトなど、
興味深いものがたくさんあります。
最後は、赤の間。
往時は、バルコニーでロイヤルハワイアンバンドの演奏が行なわれ、
ダイヤモンドヘッドに日が昇るまで、舞踏会は終わらなかったとか。
電話や電気など、当時としては最新の機器を備えた宮殿だったわけですが、
クーデターのあと、当時の政府はその面影を一掃するべく
カーペットまでコマギレにして売ってしまったそう。
今現在戻ってきている家具や調度品は、かつての3割ほど。
この赤の間のカーペットも、そのうちの2枚をどうにか入手し、
柄を復元して織り直したものなんですって。
終盤、ミチコさんが官約移民の歴史についても話してくれました。
日系一世のみなさんの苦労話は、戦争でスパイと疑われたことにはじまり、
442部隊の活躍によって名誉を回復した話など、
(合衆国史上、もっとも多くの勲章を受けた部隊としても知られています)
心が熱くなるものばかり。涙をこらえることができませんでした。
さらに、地下へと進みます。
ちなみにこのツアー、よくガイドブックには45分間と書かれていますが
実際は90分を越えます。ほぼ立ちっぱなしといっても過言ではないので
体調を整え、参加されることをおすすめいたします。
※追記:2012年9月下旬より館内の撮影が許可されたようです。
ただし、携帯カメラでのみ。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.5
- ザ・バスの2番ほかで行かれます。ワイキキから約30分
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2012/08/17
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