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壁上の図書館、世界遺産「莫高窟」

  • 3.0
  • 旅行時期:2003/10(約21年前)
マンボウのお城さん

by マンボウのお城さん(男性)

敦煌 クチコミ:1件

中国甘粛省の敦煌は、中国の西の玄関口と言われるシルクロードのオアシス都市です。
西方からもたらされる文化は、敦煌を経由して中国各地へと伝えられました。
鳴沙山の東側の絶壁に築かれた莫高窟は、南北1600メートルの断崖に掘られた700を超える石窟からなっています。
シルクロードの要衝であった敦煌は、中国王朝と異民族が奪い合いを繰り返してきました。
しかし敦煌を支配した民族の多くは仏教を篤く信仰し、莫高窟に仏像を刻み壁画を描き続けてきました。
その歴史は、五胡十六国時代に敦煌が前秦の支配下にあった4世紀に仏教僧・楽僔によって開削され、次に法良が受け継ぎ、その後1000年の長きに渡り彫り続けられました。
仏像類は2415尊にのぼり、例外的な石彫を除き鮮明な彩色が施されています。これらのことから西側の学者は、敦煌の壁画を「壁上の図書館」と呼ぶそうです。
5世紀、北方遊牧民、匈奴が刻んだ「弥勒菩薩」は足の組み方が独特です。
7世紀、唐の時代の菩薩はふくよかな顔と豊かな表情をたたえています。
極楽浄土を描いた「阿弥陀経変図」は、西方の極楽浄土信仰が伝わったもので、最高傑作と言われる「樹下説法図」は、唐の繁栄のもと莫高窟の仏教美術が飛躍的に発展を遂げたことを示しています。
長い間、莫高窟は忘れられた存在となりましたが、1900年に大量の経文を保存した洞窟が偶然に発見され「蔵経洞」と呼ばれ、敦煌文書の発見によって、再び注目を集めるようになりました。
蔵経洞発見後、世界各国の「探検家」が群がってやってきて、4万件に及ぶ経書や珍しい壁画、塑像などを盗み出したため、蔵経洞にある文化財の三分の二が中国以外の国にあると言われています。
世界で現存する規模が最も大きく、保存が最もよい仏教芸術の宝庫と言われていますが、中国政府は文化財保護のため、窟の一部をクローズし、一度に全部を見ることができないようにしています。
北京を拠点に考えると、日本と距離が変わらない場所にありますが、見られる窟が限定されるため、龍門石窟や雲崗石窟に比べると解放感がない気がします。

施設の満足度

3.0

利用した際の同行者:
友人
観光の所要時間:
1日
アクセス:
2.0
北京からのアクセスを考えると、日本より遠いかもしれません。
コストパフォーマンス:
2.0
門票は、他の石窟と変わらないのですが、交通費はそれなりにかかります。
人混みの少なさ:
4.0
やはり大都市から遠いので観光客は少ないと思います。
展示内容:
3.0
文化財保護という名目で閉ざされて見られないところが多く、非常に残念だった。

クチコミ投稿日:2012/05/30

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