墾丁のメイン・ストリート・墾丁路は、約2kmに渡って商店やレストランが軒を連ね、通称「墾丁大街」と呼ばれています。夜になる...
続きを読むと墾丁路の四車線の両端車線に屋台が並んで夜市を形成しますが、当店は墾丁大街のほぼ東端部にある固定店舗のレストランです。
台湾の墾丁観光情報サイト「悠遊墾丁」の地図(上が西方向になっている)で説明すると、地図で一番下の交差点の海側の角地にあります。
http://uukt.com.tw/_tw/_html_map/map_00_1.html
店名に「雲」の字があるので雲南料理の店である事は察しが付きますが、看板には店名の次にやや小さな漢字で「滇泰緬料理」と続きます。滇は雲南地方の古称で、泰緬はタイとビルマ(現ミャンマー)を意味します。と、蘊蓄を傾けなくても、看板には英語で「YUNNAN THAI MYANMAR FOOD」と書いてました。
タイとミャンマーは隣国同士なので料理も影響し合っているでしょうが、それらと雲南料理は関係があるのか?と思って帰国してから調べると、雲南省の漢民族の料理は四川料理系統の中華料理ですが、雲南省にはタイ系、ビルマ系の少数民族も住んでいて、雲南料理はそれらの少数民族の料理も含むそうです。
メニューは写真入りのアルバム形式の物が用意されており、それを見て注文伝票に注文数を書き込む方式なので、中国語のできない人でも注文はできます。ただアルバム式メニューも全料理の写真が網羅されている訳ではなく、料理名が中国語の漢字表記なので、仮にタイ料理やミャンマー料理に詳しい人でも、漢字表記ではそれが何の料理なのか分からないでしょう。ミャンマー料理の知識が皆無の私ではなおさらです。
私がメニューを見ながら思案していると、私が一人客なので店員からセット物を勧められました。8種類ほどの料理(単品で200元強の料理)から一品を選び、ライスとサラダと小菜が付いて280元(約1000円)です。
私は「辣炒牛肉」セットを注文しました。牛肉のピリ辛炒めにサラダと空芯菜炒めが付いていました。私は雲南料理を食べるのは初めてで、どんな味付けの料理が出てくるのかと期待していましたが、日本人でも普通に美味しく頂ける「ピリ辛肉野菜炒め」でした。意気込んで食べた分、ちょっと拍子抜けしたので、「やはり料理名に雲南と付いた代表的雲南料理を食べてみるべきだ」と考えて、もう一度夕食を食べに行って、次は「雲南小炒」セットを注文してみました。出て来た料理は、なんと「辣炒牛肉」の牛肉を豚肉に替えた料理でした。と言うか、中華料理では豚肉が基本なので、「雲南小炒」の豚肉を牛肉にアレンジしたのが「辣炒牛肉」なんでしょう。
添付写真の料理で、大皿に盛られたご飯の横の野菜の半分はサラダ、半分は空芯菜炒めです。空芯菜炒めの上にはエビ風味のタレが掛けられています。これが蝦醤なのでしょうか?肉皿の方は、少量の野菜が盛り付けられているのが雲南小炒、肉のみの方が辣炒牛肉です。
雲南料理やミャンマー料理を堪能するには料理知識が必要ですが、仮に料理知識がなくても、当店のセット物メニューはそこそこの値段で野菜不足も補えて、一人旅の人間には利用価値が高いと思います。
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投稿日:2016/06/15