味皇港式茶餐庁 (南京東路店)
中華
3.06
施設情報
クチコミ(1件)
1~1件(全1件中)
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南京東路から浙江中路を北へ20mほど入った所にある香港式茶餐庁
- 4.0
- 旅行時期:2014/05(約12年前)
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上海のレストランの営業時間は日本と同じくらいなので、うっかりして夕食の時刻が遅れると、どの店も閉まっているという事態に陥り... 続きを読むます。私は南京東路沿いのホテルに宿泊していて夜9時過ぎに夕食に出かけ、まだ空いている店を見つけて飛び込んだのがこの店でした。場所は南京東路から浙江中路を北へ20mほど入った地点の左手です。
店名の「港式」は香港式、「茶餐庁」は香港の街角によくある食堂と喫茶店を兼ねた飲食店「茶餐廰」を意味します。しかし、この店のメニューの内容を見ると、香港の「茶餐廰」よりは本格的な広東料理レストランだと思います。私は、上海旅行最後の夕食だったので上海料理を食べようと思っていたのですが、席についてメニューを見て広東料理の店だと気付き、観念してこの店で広東料理を味わう事にしました。結果は、この店で食べて正解でした。上海の南京東路で「港式茶餐廰」を発見したのですから。
店のメニューはオールカラー写真入りで20ページほどありましたが、本投稿では写真枚数制限のため4頁を紹介します。メニューの最後の方にあった「出前一丁系列」には、店主の「港式」に対するこだわりを感じます。香港では日清食品の現地子会社が販売する出前一丁がインスタント・ラーメン業界の最大手で、香港やマカオの茶餐廰では出前一丁で作ったラーメンに適当な具材を載せて店のメニューとして提供している店が少なくないですが、この店は香港飲食店業界のそんな風習を上海で再現している訳です。
私が注文したのは、「"豆支"汁排骨堡仔飯 34元」と「XO醤蘿蔔"米羔" 26元」です。「堡仔飯」の「堡」の漢字の下は、正しくは「土」ではなく「火」ですが、日本語フォントには入っていないようです。"豆支"と"米羔"は、「"」に挟まれた部分が偏と旁で一つの漢字ですが、これも日本語フォントには入っていないようです。
「堡仔飯」は簡単に言えば土鍋を使った釜飯で、ご飯の上に載せる具材の違いで、当店では数種類のメニューがあります。土鍋で一人分のご飯を炊き上げるので、注文してから料理が出てくるまで少し時間がかかります。その間、先に来た「XO醤蘿蔔"米羔"を食べながら「堡仔飯」を待ちました。蘿蔔"米羔"は日本では「大根餅」と呼ばれている料理です。
そして、テーブルの上に出された「"豆支"汁排骨堡仔飯」を見て「ゲゲーッ」。排骨は骨付きでした。「排骨」は本来の意味は骨付きアバラ肉ですが、最近は「排骨」と名がついていても骨なし肉である事が多いので、私はメニューの写真を見て骨なし肉と思ったのです。しかし写真をもう一度良く見ると、肉の上に載っている白い部分は葱ですが、肉の中に潜り込んでいる白い部分もあります。それは骨の断面なのでしょう。この料理の排骨は字義通りの骨付きバラ肉でした。
また、実際に出された堡仔飯の上には青菜が載っていましたが、メニューの写真には載っていません。ただし、メニューの写真にも堡仔飯の背景には青菜が写っています。メニューの写真では別の小皿に載せていた青菜を、実物では飯の上に載せて出したと解釈すれば、メニューの写真と実物が違うと非難する事はないでしょう。
この青菜は芥蘭という野菜で、香港では良く使われている食材です。太い茎の部分を食べるとバリボリと歯ごたえは良いですが、特に味は感じなくて、私はそれほど美味い野菜だとは思いません。
私は骨付き肉は苦手です。骨に気付かずにかぶりつくと前歯を折る不安があります。私は小皿を出してもらって、まず堡仔飯の上に載っている具材の骨付き肉を小皿に移しました。堡仔飯のゴハンの上に骨片が落ちていないか慎重にチェックし、それから小皿の具材の骨を避けて肉の部分をかじって、それをオカズにしてゴハンを食べました。
堡仔飯の大方のゴハンを食べ終わると、土鍋の底にオコゲがこびり付いています。このオコゲが非常に硬い。奥歯で噛むとバリボリと音がして歯を痛めてしまいそうです。この料理ではオコゲも食べるものなのか、オコゲは他のゴハンに香ばしさを付ける為の存在で食べるものではないのか、私は堡仔飯の食べ方の習慣を知りません。
ところで、ゴハンはインディカ米でした。長江流域の米は日本と同じ短粒種ですが、この店では南方の広東省で良く食べられている長粒種のインディカ米で料理を作っている訳で、それが美味いかどうかは別にして「港式」に対する店主のこだわりはアッパレだと思います。 閉じる投稿日:2014/11/28
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食べ太郎さん