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舒楽家常菜 呉山老店 Shule Snack Booth

中華

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施設情報

施設名
舒楽家常菜 呉山老店
英名
Shule Snack Booth
住所
  • 116 Wushan Rd, Shangcheng, Hangzhou, Zhejiang, 中国
公式ページ
詳細情報
カテゴリ
  1. グルメ・レストラン
  2. 中華
登録者
食べ太郎 さん

※施設情報については、時間の経過による変化などにより、必ずしも正確でない情報が当サイトに掲載されている可能性があります。

クチコミ(1件)

1~1件(全1件中)

  • 地下鉄1号線龍翔橋駅の南東側にあるショッピング・モールの「湖濱銀泰2期」は、延安路(地下鉄1号線の通る南北の大通り)とその...  続きを読む一本東の呉山路に挟まれており、北からA区〜C区の3区画に分かれていますが、一番北のA区の東隣の呉山路は地元民向けの大衆料理店の並ぶ食堂街となっています。「湖濱銀泰2期」の中にもレストラン街があり、私は最初はそこで夕食を食べようと思っていましたが、呉山路の食堂街を発見して急遽予定変更。地元大衆向けの中華料理店で杭州料理を食べる事にしました。呉山路に立ってどの店で食べようかと迷っている時、ある店の店頭に立っているオバサンが手招きするのでその店に入りました。それがこの店です。

    着席してメニューを見ると、小さな店ながら料理の種類は豊富にあります。メニューの冒頭には「杭州名菜」と銘打って代表的杭州料理が並んでいます。私はこの店と心中する覚悟を決めて杭州滞在4泊中の夕食は全てこの店で食べ、杭州料理を賞味する事にしました。私を手招きしたオバサンは、どうやらこの店の店主のようです。四日連続で通うと私の顔を覚えてくれて、最終日は代金の端数をおまけしてくれました。

    では、私の食べた料理を紹介します。


    一日目 銭江肉絲(28元)、香青菜(8元)、蕃茄炒蛋(12元)、榨菜肉絲湯(10元)

    銭江肉絲は、肉の細切りとネギの甘辛醤油味炒めです。香青菜はシイタケと青菜の炒め。青菜はチンゲン菜でしたが季節で変わるかも。蕃茄炒蛋はトマトとタマゴの炒め。榨菜肉絲湯はザーサイと肉のスープです。注文しすぎて一人で食べるのは苦行でしたが完食しました。翌日からは注文を三品に減らしました。


    二日目 杭州巻鶏(28元)、蛋黄南瓜(15元)、蕃茄蛋湯(10元)

    杭州巻鶏は、肉と野菜の具材の湯葉巻きの醤油煮込みでした。味付けは美味しいけど関西人の舌には濃過ぎると感じました。蛋黄南瓜はカリカリに揚げたカボチャのチップとタマゴの炒め。蕃茄蛋湯はトマトとタマゴのスープ。前日の蕃茄炒蛋と材料は同じで、これは注文の選択ミスでした。


    三日目 龍井蝦仁(時価→約60元)、酸辣土豆絲(8元)、西湖蒓菜湯(18元)

    龍井蝦仁は、杭州名産のロンジン茶の茶葉とムキ蝦の炒め。酸辣土豆絲はジャガイモの千切りのピリ辛炒め。西湖蒓菜湯はジュン菜のスープ。私はジュン菜は初めて食べました。ゼラチン質の透明でヌルヌル部分の食感が珍味なのでしょうが、珍味=美味とは限りません。


    四日目 叫化鶏(時価→70元)、蒜泥空心菜(10元)、肉絲豆腐羹(12元)

    蒜泥空心菜は、空心菜のニンニク炒め。肉絲豆腐羹は肉と豆腐のとろみスープです。そして最終日のメインディッシュに取っておいたのが、叫化鶏です。内蔵と取り除いた若鶏一羽を蓮の葉に包んで地面に埋めその上で焚き木をして調理した杭州名物の料理ですが、レストランではいちいち地面に埋めていられないので、代わりに粘土で包んでオーブンで焼くそうです。店内にあった叫化鶏のポスターの写真を添付しますが、写真左側の赤茶色の玉子型の物体が粘土で包んだ状態です。スイカくらいの大きさはあると推測します。

    ポスターの説明文には「章氏以家伝的専業技法、古老配方和現代技術相結合…」(章氏が家伝の専業的技法を以って、古くから伝わる調合方法と現代技術を相い結合し)とあります。恐らく章氏とはこの叫化鶏を作っている専門業者で、このポスターはその業者の制作で、当店はそこから叫化鶏を仕入れていると推測します。もしこの叫化鶏が当店の自家製なら、このポスターでも自家製である事を強調して当店の店名も目立つように入れるでしょうから。

    私が注文してテーブルの上に出てきた時は、粘土からは取り出されて蓮の葉に包まれた状態で皿の上に載っていました。蓮の葉を裂いて中身を取り出した瞬間は蓮の葉の香りがしましたが、鼻がその香りに慣れてしまうと、普通の蒸し鶏の肉の味でした。


    日本の大衆中華料理店のメニューと言えば、麻婆豆腐、エビチリ、春巻、餃子、回鍋肉、八宝菜、酢豚、炒飯、などなど、スーパーの惣菜売場で買って自宅でチンしても味わえるような料理ばかりです。「わざわざ金を出して外食するのだから、自宅では味わえないプロの料理人ならでは料理を食べさせてくれよ」と言うのが日本の大衆中華料理店に対する私の不満でしたが、中国ではこの店に限らず街中にある普通の大衆向け中華料理店でも、一人100元以下でこれだけのレベルの中華料理が味わえます。中華料理業界に関しては、彼我の差は大きいです。

    ただし、中国の地元民向け大衆料理店は、メニューは中国語のみですし店員も外国人の扱いには慣れていないので、一般の日本人観光客にはハードルは高いです。あえてお勧めしません。しかし、中国語を学習している方で中華料理に興味があるなら、ぜひチャレンジして下さい。ただし、中華料理の専門用語は勉強しておく事。教室で習った語彙だけでは、メニューの解読はできません。  閉じる

    投稿日:2014/11/24

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