タバコフ・スタジオ劇場の開演前に食事を摂ろうと思い、地球の歩き方の地図を見ていたら、チェーン店ぽくない名前のお店が近くにあ...
続きを読むり、入ってみました。魚が食べたかったので、お勧めの魚料理を選んでもらいました。フレンチっぽい盛り付けだったので、「伝統的なロシア料理ですか?」と聞くと、熱心に説明してくれましたがロシア語で理解できず、再度尋ねると、店内のプレートを指差して説明してくれたのですが目が悪く見えませんでした。同じ質問を繰り返す私に、諦めたのか「ダー、ダー。」と言って去っていきました。よかったロシア料理でと安心して食べたのですが、どうも普段食べるロシア料理とは違った味付けでした。骨を外した細長い魚を蒸して、蒸した野菜をぐるりと巻いた料理で、ナイフとフォークで魚と野菜を一緒に食べるのですが、この魚の蒸し方が絶妙でした。魚料理なので、どうせ西洋料理でよくあるポアレのようなものだろうとたかをくくっていたのですがいい意味で裏切られました。これは関西料理の白身魚の蒸し物に近いもので和食と言っても通じそうな食感でした。マヨネーズ味のソースが薄くひかれているのはロシアっぽかったですが、これはこれで野菜とよく合っていました。十分満足したので帰りぎわにお店のビジネスカードをもらって見てみたら、シベリアスキーと書いてあるではないですか。そうシベリア料理だったんですね。シベリアはモスクワよりもフランスよりも日本に近いですから、日本人に合った味なのかもしれません。イクラを使った前菜や、カニを使った料理もあるかもしれません。きっと美味しいと思います。
ジュースも頼んだのですが、果物はヤーブラカ(リンゴ)という単語しか知らなかったのでそれを頼むと、「ナトゥラーレか?」と聞き返され思わず「はい。」とうなずいてしまいましたが、出てきたジュースが泡立ったムースのように、濃厚な青りんごジュースで本当に美味しかったです。
モスクワでロシア料理に飽きたら、イタリアンに走る前に、シベリア料理はお勧めです。
このお店は清潔で明るくスタッフもフレンドリーで気持ち良く食事できました。
またチーストィエ・プルドゥイ駅とルビャンカ駅の間のミャスニーツカヤ通りは近年リニューアルされて、ちょっと人工的ではありますがパリのような街並みになりました。入りやすそうなバールがいくつもあり、若者で賑わっていましたよ。
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投稿日:2015/10/17