「イター」の存在は、数あるリゾートの中でコンラッドに決める上でもけっこう重要な役割を果たしました。
水中で魚を見ながら食...
続きを読む事ができるなんて、なかなかないですもんね。
「イター」以外にもコンラッド・モルディヴには4つのレストランがありますが
その中でも、このレストランはメインアイランドの東にあります。
イターの手前にある水上レストラン「サンセットグリル」
(最後の夜のディナーはここでしました)で少し待ってから
更に桟橋を渡ったところにあるイターの入口へ。
入口は茅葺の小屋みたいなところです。
そして、ここからは靴が禁止。裸足で木の床を歩きます。
こういうのってなんだかホッとします。
室内では靴を脱ぐという日本人の習慣によりものでしょうか?
小屋の中にある暗い階段を降りていくと、
急に光に包まれます。
水中です!
グルッとガラスで包まれた筒型の空間。
魚が頭上や傍をスイスイ通り過ぎていきます。
上を見たいんだけど日差しが強く眩しい!
サングラス(と日焼け止め!?)が要ります。
他のテーブルにはイタリア人のカップルとドイツ人の家族が座ります。
コースは
前菜のサラダ
マッシュルームのスープ
メインの肉(または魚)料理
デザート
コーヒー
サラダはルッコラ、トマト、モツァレラチーズに
バルサミコ酢、オリーブオイル、松の実がかかったもの。
マッシュルームのスープは絶品でした。
ポタージュになってしまっていたので材料は不明です。
できるものなら自宅で再現したい!お味でした。
メインを魚でなく肉にしたのは、
魚に眺められながら魚を食べるのが忍びなかったからです(汗)
柔らかくて美味しかったですよ。
食器はすべて白いVilleroy&Boch。
魚をイメージさせるような流線型のお皿たちでした。
サービススタッフの方たちも涼しげなだけの短い白い制服。
もちろん裸足。
爽やかで温かいサービスをしてくれました。
肝心のお味ですが
スープ以外は申し訳ないですが、至って普通の味でした。
今回申し込んだ旅行会社の、
4泊以上する場合に付く朝食プランに当てはまったので
代金は発生していません。
ただ通常は190ドルもするこのランチ。
う~む。
魚以外の食糧自給率はほぼ0%というモルディヴの、
更に首都から離れた島で、
野菜や肉が食べられるというだけでもの凄い贅沢なのだ
という事実は無視して考えると、
お値段の価値があるかどうか!?はその人次第かも?
あくまでもこの雰囲気を楽しむというのがメインディッシュかな!?
(ちなみに海水以外の水も空輸で仕入れなければならないので
このリゾートでは、ホテルで使用した水を再利用する設備まで備えていました。)
食事中、魚たちはひっきりなしに窓の外を泳いでます。
テーブルには写真入りの魚辞典下敷きがあるので、
色や形を見ながら、何ていう魚?って確認することができます。
魚たちは、なんじゃお前!?っていう目で
ガラス越しに私たちを見ては通り過ぎて行ったり
頭上に魚の大群が来たり。
魚の影がレストランの床に写って揺らめいています。
レストランに客が入っている間にエサを撒くのか、
やや水が濁ってサンゴが死んでいたのが気になりました。
後日した体験ダイビングでイターの周辺に潜ったので
外からもレストランを見ることもできましたが、
やはり水は濁っていて見通しはあまりよくありませんでした。
島の反対側のドロップオフは海水の透明度も高く、
シュノーケリングで十ニ分に美しい海の世界と魚たちを
見ることができるのですが、
イターではそれ以上のものを期待すると
裏切られた気がしてしまうかもしません。
自然というよりは人工的に造られた感じを受けます。
隣の席にいたドイツ人夫婦の2歳くらいの子供を相手に
ちょっとおしゃべりしたり
ゆっくり2時間ほどかけながらランチを終えました。
帰りに桟橋で水上からイターを見ると、
魚の泳ぐ下でガラス越しに片づけをするスタッフの姿が見えました。
レアな設備と環境のそろったレストランという意味では
とても貴重な体験になったと思います。
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投稿日:2012/08/27