カオプラビハーン遺跡の現状？

回答日：2010-12-12

初めまして。ここ５年ほど仕事で年に数回ウボンに滞在しております。

?カオプラヴィハーン（プレア・ヴィヒア）について
　先月１１月のロイクラトン(灯篭流し)祭りの時期に、タイ国側のカオプラヴィハーン国立公園にある「パー・モーイーデーン」という遺跡のビュー・スポットは実験的に観光地として再開が果たされ、月末からは陸軍の厳重なガードのもと、毎日観光ができるようになっているようです。政府も両国の関係は修復に向かっているので、今後さらに良い方向に向かうだろう…という意見を公表しています。ただし、現時点では遠目に神殿を横から眺めるにとどまり、カンボジア領内の遺跡にタイ側から足を踏み入れることはできないままだと思います。
前述のパー・モーイーデーンにも行ったことがありますが、わざわざ遠出しても「これだけしか見えないの？」というくらいの眺めです。写真を撮影してもどれが神殿だかよく分からない程度でした。

?ワット・プーについて
　こちらは、人も少ないですし、年末年始の時期ですと朝のうちは比較的冷えますので、遺跡が幻想的な霧の中から段々姿を現すような光景が見られるかもしれません。階段を上り詰めた所にある本殿だけではなく、そのさらに上の方には聖水をペットボトルに入れて持ち帰ることができる場所もありますし、また本殿を正面に向かって右側の方へ歩いて行くと、当時生け贄として生きた少女の血を取るために使われたワニの形の石なども残っています。
ワット・プーはメコン川の西側に位置していますので、タイから行くには、日ラオス友好橋でメコン川を渡ってパクセー市内に入り、そこから南下してチャンパーサック旧市街に向けて渡し舟でもう一度川を渡って戻る…というルートが紹介されています。メコン川の雄大な姿を見るにはこれが最も趣があるでしょう。しかし、今年の夏に、メコンを越えずにそのまま南下する道路が間もなく完成するという話を現地で聞きました。お時間に余裕のない場合は、このルートについてタイ国政府観光庁のウボン事務所にお問い合わせになってもよろしいかと思います。
以下、一年で最も暑い季節に訪れた際の旅行記
http://4travel.jp/traveler/kentarojapan/album/10446943/

?周辺のオススメ
　ウボンではずすのがもったいないくらい感動的なのは、パーテーム国立公園です。断崖絶壁に立ち、眼下にメコン川とラオスの大地が広がる景色は壮大です。宿をラオス国境チョンメックに近いコームチアム市内に取れば、ここパーテームまでも３０分以内で到着できますよ。ちなみにここは、タイで最も東に位置する場所ですので、初日の出の超人気スポットとなっています。年末年始のご旅行とのことですので、日程が合えば、この断崖絶壁の向こうの地平線から昇る初日の出をご覧になってはいかがでしょう？その後、コームチアム市内の朝市を冷やかし、お坊さんに托鉢をしてから、国境を越えてワット・プーに初詣というのも乙ですね。
以下写真少な目ですが、ウボン周辺の旅行記
http://4travel.jp/traveler/kentarojapan/album/10255542/

以上、参考になれば幸いです。