設備、ロケーション、スタッフどれも良いホテルです

5泊滞在。石畳のプラハをキャリー移動は厳しいと聞いていたが、このホテルについて言えばトラム、地下鉄から数分の距離にあり、さほど苦にならない。地下鉄からホテル最寄り地上出口へはエスカレーターもある。地下鉄駅から直接アクセスできるショッピングモール（パラディウム）の地下にはAlbert（スーパーマーケット）があり22時まで、広場に面した博物館（多分、共産主義博物館）の建物にあるBillaも23時まで営業（週末も）しており便利。初プラハ訪問にとっての観光ポイントはほぼ徒歩圏内にあり、最初の2日間はトラムも地下鉄も使わず、歩きで観光した（1日2万歩強ペース）。

部屋はおそらくもっとも小さいタイプだが、極狭かというとそうではない。中庭に面した大きな窓があり、外光もとれる。クローゼットあり、左に棚、右にハンガーが8本程度あり長期滞在には便利だった。デスクとチェア、コーヒーテーブルと一人掛けソファー両方ある。ベッドはシングルでコンパクトだが、日本人ならこれが狭いと言う人はあまりいないのでは。

バスルームは広さ十分、古さも感じないし清潔に保たれている。シャワーのユニットは（典型的日本人女性体型の私でも）やや小さめだが、扉もきちんとしまるので水漏れはまったくなかった。シャワーヘッドは固定式でなくなじみのあるホース＋ヘッドのタイプ、好きな場所を好きなように流せるのでそれもよし。壁面にタオルウォーマーというのか、梯子形状のヒーターがあり、そこに洗濯物をかけておけば一晩でカラりと乾く。エコのために「交換するタオルのみ床に置くように」とあったが、ホルダーにかけていても床でも、すべて毎日交換されていた。チップは30チェココルナ、毎晩置いた。

ボディーソープとシャンプーは同じものを使うらしく、さすがにそれは…なので持参したシャンプーコンディショナーを使った。他、ハンドソープ（備え付け）、コットン、綿棒、爪やすりのキット、身体用の乳液、シャワー用のキャップ、クローゼットにはソーイングセット、靴磨き、いずれも簡易なものだが用意されており欧にしてはいろいろあるなと思ったし、個人的には十分間に合うレベル。

ダイキンの空調が設備としてはあるが電源は入らず。ただ、セントラルヒーティングなのか、寒くはない（暖冬の影響はあるでしょう。プラハもこの2月は一番の暖冬だったそうです）。

朝食は生野菜、チーズハム類、ヨーグルト＋フルーツ、卵、ソーセージ、ベーコンなどあるが、私的に一番美味しかったのは野菜のグリル。パンは種類豊富で、甘いものも何種か用意されており甘系はだいたい日替わりだったので食べたいときに食さないと次がない可能性もある。固定のものも半分以上あるが、どれかしら変更されるので飽きはしなかった。紙コップがあり、コーヒー類、紅茶類など持ち帰り可能。

スタッフは控えめながらサポーティブで、ハウスキーピングの女性やメンテと思しきおじさんも会えば挨拶します。愛想がとてつもなく良いというわけではないが、都会によくある不貞腐れた感じの人は皆無でした。フロントは当然、英語堪能で問題なし。滞在期間通じて、このホテル以外でもプラハ市内どこでも英語でほぼ問題なさそうに見えました（時々は流暢でないおじさまおばさまもいますけど、それはお互い様）。

ヨーロッパだとホテル全般かなり簡素なのではと思っていたが（この価格だし）、そういう意味では期待を裏切られました。ラグジュアリーとは言わないが、一人旅にはちょうどいいホテルだと思う。もしプラハ再訪があるならここに戻ってきたい。