Dubrovnikらしい景色は見えない。旧市街の港側(陸側から見て左)が見えて、公共ビーチに近いホテルにすれば良かったと後悔。(泣) 個人旅行で、この立地・料金ならば、そちらを! 夏以外の季節(冬は客足が引くため半額近くなる)や、夏でも天気の悪いときにはまったく無駄な施設利用分込みのリゾートホテル。
観光名所がある市街地からかなり離れた場所にあります。各都市からバスでDubrovnikに入ってきた観光客は、これもまた離れたバスターミナルに着くので、ホテルへはタクシー利用になります。(距離で代金が決まっていて荷物分多めに払いました。)
ホテルからすぐのところに始発バス停はありますが、戻りはピレ門付近からでとても混みます。空港への出発日は、このバスの運行本数では再度ホテルに戻る時間がないと言われ、昼まで室内プールで泳ぐことを勧められました。最後はホテルが呼んだタクシーで空港まで直行しました。
同じ区画の海側のホテル群が系列であり、相互に施設(岩場の海をプライベートビーチとした場所、プール、スパ、レストランなど)利用しています。まるでアラブの新興開発リゾートのように隔離された感覚をもちます。Dubrovnikに期待される赤レンガの家々や緑の島は見えない立地。
最も高額の海側最上階部屋のバルコニーからでも眺められるのはただの深い暗い色の海。目の前は岩の島、左に遠景ではコンクリートの灰色の巣のようなに見える建物(プレジデントホテル)、右は半島。直下はホテルレストラン棟の古い屋根。モーターボートが通るときはリゾート感覚になれます。
建物の外見より部屋はゴージャスで、浴室などは高級感あるタイル張り。アメニティも日本人が好みのセット、バスローブが揃っています。(自分好みを持参する人には無駄なコスト。)
プールやスパなど、ホテル内の施設を使わないと無駄になる「敷地内完結型」のリゾートホテル。スパ(温泉なし、マッサージ、サウナ)は別の系列ホテルのランクが上の施設も利用可能。一度だけゴルフカーのような車で送ってくれましたが、あとは頼んでもサービスされませんでした。4つの隣接系列ホテルの中では Royal Princess Hotelのほうが素晴らしいです。マッサージを受けたり、サウナに入ったり、リゾート感覚でゆっくりすべきホテル。
バスローブでプールや海に出られます。松林の小道を歩いて、別棟に行くこともできました。
岩場から、いきなり深い海にロープを張っただけの「ビーチ」で泳ぎましたが、ほかのアドリア海の場所で一緒に泳いで楽しめたお魚たちもいませんでした。岩場にコンクリートを打った狭い空間にある塩水プールで泳ぎました。それも晴れている間の話で、あとは室内プールを利用。
Booking.comで検索し、記念日だからと奮発して、特別高額な海側最上階の部屋を2泊予約してしまいましたが、夜中にはすぐにも脱出したくなりました。
海に面したレストランは夜食事をする人がほとんどいないこともあり、多目的に使われ、地元人の結婚披露宴に貸出しているのです。夜から未明まで、どんどんエスカレートして生バンド演奏やダンスが繰り広げられ、敷地内にガンガン響いていました。周波数が合わないのか、耳に痛く、まったく睡眠できませんでした。(海側とはいえ、最上階だったのに、筒抜けでした。)他の人々も苦情を言っていました。
我慢の限界で3時頃に直接苦情を言ったら、なんとホテル側は会場貸ししただけで、自分たちで連れてきたバンドに演奏している若者を止められないという始末。
対応は最悪でした。
ホテルが誰よりも宿泊客を大切にしなければならないという基本のキが守られておらず、あらゆる場面で「自分の責任じゃない。わからない。」と逃げるので、聞くと「ほとんどのスタッフは夏だけのアルバイトで、ここは失業者が多いから」との返答。
翌日は記念日だったので、大切な日を真夜中からだいなしにされ、さらに午前中にフロントで、責任者が「先進国の旅行業界経験者のご意見は参考になる」からとリポートするのにお付き合いしました。1晩と半日を無駄にしました。観光に費やすことができたのは、2泊したのに半日だけになってしまいました。
お詫びは部屋に花(フロントなどに飾ってある花瓶入り、もらった気はしない)。「記念日ケーキを届ける、1泊無料にする」などと言ったのは社交辞令に過ぎませんでした。
観光名所見学かリゾート滞在か、目的に沿ったホテル選びをしましょう。
Dobro putovanje! 「良い旅(を!)」
Boa Viagem より