ブラジルコーヒーは、世界のアラビカ種のコーヒー生産高の3割以上を占めています.....といわれる中、ブラジルコーヒーは、不味い!兎も角、雑味がひどく、苦いだけ....一大生産地でどうしてこんな事が起きるのか.....
なぜなら......コーヒーがこれだけ収穫される国で、ある意味、コーヒーなんぞは、ブラジル人にとって、水みたいなものだから。
.......高いお金を払って飲むようなものという感覚は一切ないから。
もう本当に、バールで一杯、道端で一杯.....余りにも一般に根付き過ぎています。
あのマクドナルドでさえ、ブラジルでは、ドリップコーヒーを出すのは、午前中の朝マック時のみ.....午後からは、機械が片付けられてしまい、マックのカフェが飲めなくなってしまいます。
しかも、この国のコーヒーの飲み方は、「エスプレッソ・スタイル」なんです..........
........日本も含め、世界中で一般的なコーヒーの飲み方は、ご存知のように「ドリップ・スタイル」。コーヒーカップにたんまり淹れる飲み方です......この国に住んでいると、あの日本で飲めるような(ちょっと薄いけど)美味しいコーヒーをガブ飲みしたい衝動に駆られる時があります......笑)
.......コーヒーに対する考え方や飲み方まで異なる国の生産者たちが、世界の主流のドリップコーヒー市場(つまり、消費側)の要求に応えられる訳がございません.......だって、ブラジルのお百姓さんがそんな世界の潮流を知る由も無いし......普通に作っていたら国内だけで十分売れるし....みたいな...
なので、これまで........ブラジルのコーヒーは......総じて品質悪いので、輸出では買い叩かれまくって来た歴史が長く続きました。
ところが、この数年、ミナスジェライス州にある《カルモ・デ・ミナス》と呼ばれる地域のコーヒー豆が、世界中の業界関係者からの注目を浴びています。
ここも以前は、安かろう、悪かろうなコーヒー豆を生産していた時代があるのですが、生産者たちの世代交代が進み、欧米の生活や文化に触れた、2代目、3代目たちが、世界の潮流に目覚め、一念発起、真剣に、手を掛け、味を追した「スペシャルティ・コーヒー」と呼ばれる品質の高いコーヒーを作り始めました。
そのおかげで、この《カルモ・デ・ミナス》で作られたコーヒーを買い付ける為に、この人口2万人弱ほどの小さな町に、スターバックスを始め世界の名だたる企業のコーヒーバイヤーたちが集まってきています。
ここのコーヒー豆は、通常のブラジルコーヒーの約10-20倍の価格で毎年引き取られているそーです。
こんな地域に仕事で訪問した時に宿泊したホテルです。
この地域で一番高級で場所がベストと言われているホテルは、「Hotel Metropole」。
ただブラジル人に言わすと、ここは繁華街で、うるさい....との事で、選んでくれたのが、湖畔(いや、池?)の前にあるこの「セントラルパルケ」ホテル。
ホテルは.....うん......清潔ですが、日本でいうと、3星の田舎のホテル.....と行った感じ~
ブラジル人的には、眺め重視なんです。
まあ、ど田舎なんで、部屋も広いので、出張レベルでは、全く問題なしですが.....まあ、こんなモンでしょう.....みたいな.......