「蔚県三合泰古民居客桟」と言ってもどこにあるのか、サッパリわからない人が多いでしょう。このホテルは、北京から八達嶺長城を越え高速道を西へ約5〜6時間走り張家口・蔚県にある「暖泉古鎮」「西古堡」の北門にあります。この辺一帯には、土塀とレンガで造られた明時代からそのまま残る城郭の集落があり、中国国内探究の中でも絶句するほどの世界観にあふれています。今回の訪問目的は、日本のテレビ番組で放送された旧正月に行われる「打樹花」の鑑賞です。この集落にホテルが幾つかあるようですが、この中では高級ランクではないでしょうか。本館はフロントとレストランがあって接客も親切です。客室は本館裏側の建物と別館の2ヶ所です。本館から少し離れた別館に宿泊しましたが、別館に入ると宿泊者以外の侵入を防ぐためなのか、笑顔が印象的な門番のおじさんが迎えてくれます。ここを通り抜けると中庭へと繋がっています。中庭を囲むように12室ほどの客室があり、カードキーによるセキュリティで安心宿泊です。外気温が−15℃くらいですが、韓国のようなオンドルで暖をとるために寒さを感じることはありませんでした。またインターネットもバッチリで持参したPCで日本の放送を視聴でき快適に過ごせました。欠点と言えばシャワーの水量が弱いこと、水洗のトイレットペーパーが固いことです。夕食は本館レストランで美味しくいただきました。中庭では夜空に繰り広げられる鮮やかな満天の星空を観ることができました。また近隣には小さなスーパーや土産物店、パン屋さんなどもあって不便なく過ごせました。