とにかく値段が高いロンドンのホテル事情。
今回、初めてロンドンを訪れましたが、何よりも悩んだのが宿探しでした。
そんな中で、駅から近くてシングル1泊100ポンド以下!
これは泊まるしかないでしょ、という感じです(笑)
地下鉄ピカデリーラインのラッセル・スクエア駅を出たら目の前の道をまっすぐ進むだけ。
ホリディインを左手に見ながら進むと道の両側には、レストランやスーパー、パブなどなんでもあります。
約5分ほど歩けばもうホテル。
扇状になった白い長屋みたいな建物は、それぞれが独立したホテルです。
ホテルに入るには数段のステップを登らなければなりません。
しかも、このホテルにはエレベータがない!
唯一の難点をあげればこのことでしょうね。
自分はシングルでシャワー付き、トイレ共用の部屋をリクエストしましたが、最上階の3階(日本式の4階)でした。
ここまで自力でスーツケースを持って上がるのは、オトコでも重労働です。
女性や高齢の方にはお薦めしません。
じつは、エレベーターがないのは知っていたので予約の際に「低層階の部屋を希望する」とリクエストしてみたところ、シングルだとシャワーとトイレがついた部屋なら2階にあるが値段が高くなる」という返事をもらいました。
「もし希望するなら返事をください」というので、高くなるくらいなら多少の我慢は仕方ないと返事をせずにいたのですが、チェックインの際に「メールの返事がないから、いちおう両方の部屋を用意しておいた」と言われビックリ。
その心遣いに驚きました。
レセプションは玄関を入った突き当りの事務所的な小部屋。
ここで荷物も預かってもらえます。
最初、まさかここがレセプションとは思わず、「レセプションはどこ?」って聞いてしまったくらいです(笑)
家族経営なので(?)応対は朝6時(だったかな?)から夜10時までが基本で、それ以外の緊急時は電話するようです。
チェックイン時に部屋のカギと玄関のカギを渡され、外出時は自分で玄関を開錠して入る方式です。
問題の階段ですが・・・ 日本式でいう3階まではステップの幅も確保され、斜度もそんなにきつくないのですが、4階に上がる階段だけ、突然幅が狭くなり、斜度もモーグル競技場なみの急角度。
しかも曲がり角が2か所もあり、ちょっとでもバランスを崩すとスーツケースごとまっさかさまです(恐)
そして登りつめた「頂上」には目の前にファイヤーディフェンスのドアがあり、これを押し開けてはじめて登頂成功。
階段はレセプション側と反対側にももうひとつあるのですが、どちらも同じ作りです。
部屋はウワサどおりメチャ狭。
とくに入口は身体を斜めにしないと入れない感じ。
(べつに自分、太ってるわけでもなく、むしろ痩せ型)
ベッドと開閉式のライティングデスクが置かれ、大きなタンス(?)もあります。
シャワーブースはいかにも「後付け」といった感じで、洗面台と鏡が部屋の奥にありました。
エアコンと冷蔵庫はありません。
2014年の9月初めに利用しましたが、夜でも窓を少し開けたままで寝てちょうどいい感じでしたので、真夏はエアコンなしでは辛いかもしれません。
ベッドは身長180cmの自分がギリギリだったので、大柄な西洋人はどうやって寝てるんでしょう?
アラーム等はありません。
部屋にコンセントはあるのですが、デスクの下の壁にしか見当たらなかったので、使うときはいちいちもぐらなくとならず大変です。
シャワーは勢いがなく、ヘッドは固定式。いちおう、シャワーのほかにミストとジェットに切り替えもできますが、しょせん勢いがないので意味なし。
ちなみに共用のトイレやシャワーですが、清掃が行き届いているのでとても綺麗にされています。
使う人たちもそれを守っているのでしょうね。
部屋のシャワーブースよりも大きいので、思わずこっちを使ってしまったくらいです(笑)
週末に2泊して連日満室のようでしたが、共同トイレやシャワーを誰かが使っているところに一度も遭遇しませんでした(謎)
朝食は、平日は7時半から、日曜は8時からでした。
ジュースとフルーツ、ヨーグルトがビュッフェで、卵料理(目玉焼き・スクランブル・ゆで卵の選択制)とベーコンやソーセージ、トマト、マッシュルームなどの付け合せをいくつか選ぶと厨房で調理して提供してくれます。
パンは典型的な薄いイギリスパンで、ホワイトかブラック(ライ麦)の選択制。
2枚分をトーストしてくれますが、足りなかったらお代りもできます。
イギリス人の朝食ってこんな感じなのかな、って思いました。
大英博物館には徒歩圏内ですし、立地条件は最高。
飲食や買い物にも困りません。
唯一の難点さえクリアできればウルトラハイコスパのホテルだと思います。