ツアーで1泊。平屋建て、全46室。1987年開業。ネムルート山頂下の駐車場まで9kmと近く、山頂からの朝日や夕日を見るために泊まる人が殆どらしい。
公式サイトでは客室はStandardの3種類(Twin,Double,Triple)となっているが、OTAではそれより安価なEconomy(Twin,Double)というカテゴリーもある。どちらも広さは20㎡で、違いがよくわからないが、アサインされた客室はTwin。PoolもMountainも見える部屋だった。
ベッドはセミシングル2台。椅子2脚はあるものの、テーブルがないので、寛ぐスペースはない。デスクもなく、冷蔵庫収納台(上にポットやコップ類)と据置型のバゲージラックがあるだけ。テレビ(32型)は壁掛け。無料WiFi、冷蔵庫、ポット、金庫、ドライヤー、スリッパ(薄い)はあるが、ティッシュペーパーがなく不便。ミネラルウォーターは一人1本。コップは紙コップ。
バスルームはシャワー室とトイレ。アメニティで歯ブラシがないのは想定内ながら、シャンプーがないのは想定外。予備があったので助かったが、海外は念入りな準備が必要と再認識。
夕食は渓谷を見下ろすテラス席のあるレストラン。ビュッフェ形式だが、品数は少ない。
ビールは酒コーナーで注文、部屋付けもできる。500ml缶が200リラ(≒1,000円)もするのには閉口したが、缶ビールの飲み口にアルミシールが張ってあるのには感心。日本より清潔。
屋内(120席)にも席はあるのだが、夜間照明が(夏祭りにあるような)ケーブルに電球をぶら下げた簡易なものにもかかわらず、皆、テラス席で食べている。吹き抜ける風が心地よい。
朝食(6:30~)も同じビュッフェ形式。やはり品数は少ないが、自家製のピタパンは焼き立てなので、素朴ながら美味しい。
ツアコンからは「山小屋」なので多くを期待しないよう釘を刺されていたが、泊まってみると、それほど悪くはないんじゃないの、という感じ。ツアー最終日に、ネムルートの宿が一番良かったかも、という同行者がいたほど。さすがにそれは褒め過ぎだが、環境、景観は素晴らしく、客室、食事もまぁ及第点。ネムルート登山のベースキャンプとしては十分と言っていい。朝食付で6千円程の料金を考えれば、コストパフォーマンスも優秀。そもそも、こういう宿にリゾートホテルのような快適さを求めるのは筋違い。おおらかな気持ちで過ごせば、記憶に残る宿になること間違いなし。