エアポートリンク・ラムカーヘン駅を降りて道路を横切れば、ナサベガス。これほど空港アクセスに便利なホテルはここだけだろう。もっともエアーポートリンク開通以前から利用しており、今回で6度目の利用。一応同ホテルのメンバーになっており
ズリズリとバッグを引きずり車の切れ目を狙って大通りを横断。私も過去1度NETで直接予約していたのも関わらず予約が入っておらず、また友人が直近に同じ事態に遭遇したとかで予約確認で一波乱を覚悟していたが、何と拍子抜け。「ルートさんですね、予約を頂いています!」と、ダンプリストを繰って、レセプション嬢はニッコリ微笑む。もっとも巨大ホテルなので飛び込みでも大丈夫に違いない。
「ありゃ、こういう事もあるんだ、幸先がいいぞ」、と悦に浸っていたが、この女がとんだ喰わせ者。何故か夕方のチェックインが混雑する時間にも関わらず、カウンターには彼女一人。その彼女が「デポジットと宿泊費合計で1500バーツお願いします。一泊690バーツで二泊ですので1380バーツになり、チェックアウトの時に120バーツお返ししますね」、と釣りの額まで言った。
そこで「部屋に金庫がなかったよね。貴重品を預かって欲しいんですが」、とお願いすると「デポジットが3000バーツ必要です」、ときた。分かっていた事だが、価格改定があったかと訊いてしまう。高すぎる。カードで支払えるのだろが、チト怖い。貴重品と言ってもパスポートくらいだし、まあいいか。肌身離さず持っていよう。
一応同ホテルのメンバーになっており、メンバーカードを見せると一番安い部屋以外は100バーツ引きだとか。だが、今回も一番安い部屋なので出番なし。
だが、宿泊人数分のウエルカムドリンク券は、必ず貰える。レストランでしょぼいオレンジジュースを供してくれる。ところが、ここのフロント嬢はバカなのかワザとなのか手渡してくれない時がある。今回も知らん振りをしているので、要求すると忘れていた素振りで出してきた。貰うものは貰わなくっちゃ。
そしてチェックアウトの朝だ。6時からエアポートリンクが動いているらしいので、6時にはプラットフォームで電車を待とう。8時15分の便なので何とかなるだろう。そこで少し早い目の5時40分にチェックアウトに降りる。
メーバーンに電話し、冷蔵庫の使用チェックの時間は折り込み済みだ。セコイ私はどこのホテルでも冷蔵庫には絶対手を付けない。するとチェックアウト担当嬢は、精算書らしきものを取り出し、「380バーツを払え!」、とほざき出した。「アーン、何の金じゃ?」、やりとりをしていると「デポジットで1000バーツ預かっているので、その差額の380バーツを払え」と言っているのだ。
「ちょっと待った。デポジットは1500バーツ払っているぞ、その1000バーツは間違いだ。逆に120バーツを返せ」、と手を出す。女は同僚らしき男を呼び相談していたが、「やっぱり1000バーツの預かりです。380バーツを払って下さい」、と主張を曲げない。ここで負けてはては日本男児の名が廃る。
声を強め、「23日の17時頃ここにいた小さい女に確認しろ。絶対1500バーツだ。釣り銭の額120バーツまでハッキリ聞いた」、と一歩も引下がる気はない。するとノートを持ち出し、「ここに1000と書いてあります」、とデポジット忘備帳を示す。確かに私の部屋番号でチェックインの時間も合致する。そのノートを見るとデポジット金額はバラバラで一定の決まりはないようだ。
それでも負けじと「1500バーツ払った。120バーツ返せ!」、と頑張ると、女は不承不承120バーツをソッポを向いて差し出し、遂に勝利を得る。日本男児の面目躍如だ。
この間15分を要し、始発電車まで5分。急いで道路を渡りラムカーヘン駅へ。エスカレーターに乗っていると電車が発車する音が聞こえる。「あれっ、始発は6時、それも推測ではパヤタイ発が6時と思うのだが・・・」。ホテルのボーイは「6時には電車が来る!」、と自信満々で言い切ったが、それが、あの6時前の電車なのだろうか?やっぱり、ここはタイ。
当初計画した始発と考えていた電車がラムカーヘンに着いたのは6時7分。2番電車?朝早いのになのに結構こんでいる。あのしょうもないデポジットの件がなければ、本当の始発電車?に乗れたのに。プンプン。
このホテルでデポジットを払う時は、受け取りを必ず貰わなくっちゃ。
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して、今年4月に7回目の利用。従来はホテルに直接予約を入れ、看板通りの一番安い690バーツの部屋を利用していたが、今回はagoda経由で予約。3泊で3,000円強の請求なのでかなり安く宿泊できた。しかも、スーパーデラックスで、従来の部屋よりも広く満足のいけるものだった。以前は見つからなかったが、最近は幾つかのサイトで安く予約が出来るようだ。しかも、1泊1,000円以下にも関わらず部屋には大画面薄型テレビが・・。
恐るべしタイ王国。
問題のチェックイン時のデポジット。1000バーツを請求された事もあるが、何と今回は最安の500バーツの請求。どういう基準で金額を決めているのかな?
さて、利便性について。コンビニは目の前にあるが、ちょっとした物は、ホテルを出て左に進行、ぺブリ通りを渡り少し行くとスーパーTopsがある。この周辺はミニ市場化しており何でも揃いそう。また市街地の反対方向へバス5分でモールがある。
幹線道路を渡りすぐ左に食べ物の屋台が数軒ある。その中のパッタイ(確か20バーツ)が美味でお気に入り。滞在中、小腹が空いた時、何回ともなく訪れる。
移動は全てバスで済ませ、ある程度バスを乗りこなせる人ならば市街地から少し離れているが不便は感じないだろう。更に少しペブリ通りを西に行くと船着き場があり、プラトーナム方面へは重宝する。ただ、朝は10時過ぎまで日本の通勤ラッシュなみの超満員で乗り込むには勇気がいるだろう。
部屋の冷蔵庫には何も入っていない(以前からそうだったかな?)ので、飲み物は前のコンビニで調達。そして、何も入れていない事が幸いして、混雑するチェックアウトも冷蔵庫確認がなく、比較的スムーズ。
ボーイに荷物を預け15時まで付近で時間つぶし。ホテルに戻り荷物の返却を要求すると、正面玄関の階段下で待てと。そういえば到着時、ボーイが持ってくれるからいいようなものの階段を重いバッグ担ぎ上げなければならない。暑い中、階段下で待っていると、別のボーイが登場。そして階段右に誘う。すると気が付かなかったがそこには扉が。鍵で開扉すると中には預かりバッグがぎっしり。こんなところに専用倉庫があったのだ。
朝、6時過ぎから続々とタイ人が到着し、チェックインをしている。部屋が空いていれば問題なく朝からチェックイン可能なのだろう。
まあ、色々と問題はあるが、価格の安さ、空港アクセスの利便性からありがたいホテルだ。