昨年に続く2回目の宿泊で2015年3月にシングル部屋に3泊しました。当ホテルは台北に站前館と西門館の2店ありますが、当レポートは站前館に関するものです。場所は台北駅と西門駅の中間でどちらにも徒歩7分です。ビジネスマンが站前(駅前)を真に受けて泊まると騙されたと思うかもしれませんが、観光客には便利な立地です。最近開通したMRT松山新店線北門駅も徒歩圏ですが、広い道路を渡るので信号待ちの時間がかかりそうです。
当ホテルの西門館は西門の西外れにあるので、西門駅までの距離は站前館と西門館で大した違いはありません。西門の繁華街が目当ての方も站前館を選んで良いでしょう。
当ホテルの站前館の予約は複数の予約サイトで可能ですが、私の知る範囲では楽天トラベルが格段に安い(一泊1000元のシングル部屋はagoda等の海外予約サイトには掲載されていない)です。私はシングル部屋(朝食付)をリピーター割引・現地支払の条件で一泊1000元で予約しました。支払はクレジット・カード可ですので、チェックイン時に現金を用意して行く必要はありません。
ホテルの建物は立方体の上部が斜めにカットされた形状なので、上層階は上に行くほどフロア面積が狭まり、最上階の10階はシングル部屋が4室配置されています。前回宿泊時は窓なし部屋の103に入りましたが、今回は窓有り部屋の102に入りました。窓有りと言っても天窓で開ける事は出来ませんが、朝の来たことがわかるだけでもありがたいです。シングル部屋の広さは日本の狭い格安ビジホ並みですが、バス・ルームは広くて浴槽付きです。しかし冷蔵庫はありません。スペース的には電子冷却式の小型の物なら置けると思うのですが、残念です。私的には夏場は当ホテルのシングル部屋は選択肢に入りません。当ホテルのホームページで各部屋の設備を見るとダブル部屋以上は冷蔵庫があるようですが、価格も上がって他のホテルと差がなくなります。
ところで、当ホテル最上階のシングル部屋には問題点があります。屋上に増設されたバラック小屋に設置されたコンプレッサーが常時振動を発生しており、その振動が柱や壁を伝わって最上階の部屋は旧式の冷蔵庫のような騒音に包まれています。1000元の格安特価は騒音込みの訳有り価格ではないかと推測します。工場並みの騒音という程ではないので私はすぐに順応しましたが、神経の繊細な方は覚悟して行って下さい。
それから最近新たな問題が発生しているようです。今回の予約にあたって予約サイトで他の方のレポートを読むと、最上階のシングル部屋には小さな蟻が発生するそうです。「部屋に甘い物を置いていたら蟻がたかっていた」というレポがあり、半信半疑で泊まってみましたが本当でした。私は旅行中の野菜不足を補う為に総合ビタミン剤をプラスティック製の錠剤ケースに入れて持って行ったのですが、そのケースをテーブルに置いていたら、糖衣錠のビタミン剤に引き寄せられたのかケースの中に小さな蟻が一匹入り込んでいました。仲間を呼ぶので即座に潰しましたが数時間後にまた一匹。糖衣錠はチャック付の密封ビニール袋に移して蟻を防ぎましたが、その後もiPadを見ていたら液晶画面の上を這う蟻を発見。結局、3日間で3匹の蟻に遭遇しました。3月でもこうなのですから、蟻の活動が盛んになる夏場なら部屋じゅうを這いまわっている事でしょう。前回の宿泊では蟻を見た記憶はありませんので、この一年の間に女王蟻が羽蟻の時に飛来して、ビル上層部のどこかのスキマに巣を作ったと推測します。
朝食は地下の食堂で頂きますが、オカズが五品でその中の三品は日替わりで変わるので、数日の滞在でも飽きずに頂けます。飲み物は、ドリップ・マシンでレギュラー珈琲が飲めるのもありがたいです。ただし、オカズを入れている金属容器は下からアルコール・ランプで温めてはいないので、時間が過ぎると冷えていきます。温かいオカズが食べたい人は、早起きして朝食の開始時刻に食堂へ行って下さい。
私的には冷蔵庫がないので夏場は選択肢に入りませんが、蟻が発生するならなおさら選択肢に入れられません。しかし冬場で一日に一匹程度の遭遇なら蟻には目を瞑って、また予約するかもしれません。