旅行の計画を始めたころは見所に多い
この地域でもっとゆっくりするつもりで、
バドラッツかクルムかはたまたケンピンスキー
かと、迷うほど沢山ある高級ホテルも
楽しみのひとつと予約開始期間を
待ちわびていたのですが、もう出てきても
良いはずと思える時期になっても、一向に
料金が発表にならず、よく調べて行くと
ヒットするホテルの方が少ないことに
気付き、ホテルに直接確認のメールを
送ったところ、スイスでも特に緯度の
高いこの地域はゴールデンウィークは
夏山にはまだ寒く、スキーリゾートの
時期は過ぎていてオフシーズンのため、
ほとんどのホテルがクローズ、美術館
などの施設も、休館が多いとの回答。
急遽、この部分の日程を大幅に変更し、
サンモリッツでのラグジュアリーホテル
ライフは次の機会に持ち越すことに
しました。それでも周辺の観光のために
どうしても1泊はしなければいけなかった
ため、逆に駅からなるべく遠くなくて、
しかもリーズナブルという条件だけで
選んだホテルでした。
それ故にもともと期待はしていなかった
のですが、思っていた以上にがっかり
したホテルでした。
リーズナブルとは言っても、そこは高級
リゾート地、オフシーズンでもそこそこ
しましたが、驚くほどサービス精神の
低いホテルでした。
出発時間が朝食サービス開始の10分
前だったため、ボックスブレックファースト
の用意を依頼しましたが、必要なら
17時までに言わないといけない、受付時間
が過ぎているから無理とけんもほろろに
断られました。料金は朝食込みの値段で
したし、そんな極端に早い時間では
ないのだから、ほとんど準備の出来ている
はずの朝食のパンやフルーツをちょっと
紙袋か何かに入れてくれるだけでいいのに、
17時までなんて、そんな大そうなことか、
と腹が立ちました。もっと遅く到着して
ずっと早く出発したにも拘わらず、向こう
から準備を申し出てくれたザンクトガレン
のホテルとは雲泥の差でした。レートは
後者の方がずっとリーズナブルでしたが、
部屋はずっと広く、駅の目の前と立地も
最高でした。ティーセットもありました。
逆にこのホテルはバス停からは近いものの
駅から20分ぐらいバスに乗らなくては
ならないし、部屋の内装も素っ気無く、
スーツケースを広げると足の踏み場もない
ほど狭いし、どこにでもあるタオルと石鹸
以外は何もなく、当然お茶のセットもあり
ませんでした。唯一良かったのは翌朝、
駅まで無料送迎サービスがあったことです。