フエ出張時に商用で利用しました。
ホテル概要
フエで最初の5スタ−ホテルということで、ホテル自体は古いものの、それなりに手入れは行き届き、スタッフの心遣いが見て取れます。家具調度品は年代ものではありますが、高級品を使っています。アメニティも欧米の一流ホテルとは異なる趣向で面白いです。
室内にはLANケ−ブル端子があり、ロビ−にはフリ−のインタ−ネット端末が4台置いてあります。但し、このロビ−の端末はキ−ボ−ドがベトナム語仕様になっていて、通常のアルファベットを打とうとしても異なる文字になってしまうので、我々外国人には使い勝手は悪いです。
レストラン
フエには高層建築が殆どないこともあって、ホテル最上階の「キングス・パノラマ・バ−」からはフエの街が一望でき、フエ市を流れるフォン川やフエ王宮も見ることが出来ます。今回の滞在は、同僚と同郷のオ−ナ−の好意で、フエの伝統歌謡とともに、バランタイン30年ものが次から次へと供され、フエの宮廷料理をたっぷりと堪能できました。ベトナムの高級料理というと、このフエ料理を指すことが殆どで、多種の野菜と煮付けた鮮魚という極めて健康的なメニュ−です。
料理はザボン(日本のはっさくに近い)のサラダに、チキンのつくね(野菜と一緒にライスペーパーでくるんで食べる、海老の摺り身のこともある)から始まり、空芯菜炒め、スープや魚の姿蒸し(鱸の類で一部は白身で野菜を巻いてあるものもある)や煮魚(キスの類で小骨が多い)などなど。魚の姿蒸しなどは中華と変わらないものの、中華と異なるのはオイルをふんだんに使った料理がないこと。極めて健康的と言えますが、その一方で欧米の肉類をふんだんに使った料理に慣れている向きには質素過ぎて物足りないと感じるかもしれません。しかしこのどちらかというと質素な料理の為に、ベトナム人には太った人が少ないのかもしれません。
「インペリアル・レストラン」の朝食バッフェもベトナム料理のほかにアメリカン・ブレックファストのメニュ−は完備しており、この規模のホテルとしてはメニュ−は豊富な方だと思います。
1階にある「ピアノバ−」では毎夜ベトナム人歌手とバンドの演奏が披露されています。ジントニックを注文したら「ジンはビ−フィ−タ−で宜しいですか」と聞いてきたのには感心しました。
スイ−トでも200ドルを切る価格はお買い得ではあります。