対馬のスローフード　せんだんご♪ - 対馬  のクチコミ

対馬の郷土料理に「せん」を使った料理があります。
「せん」とはサツマイモの発酵を繰り返し行いデンプン質を乾燥させ保存食にしたものです。
「せん」を作るためには、非常に手間暇を要し、千回、手間をかけるということで「せん」と言うとも言われています。
対馬ではサツマイモのことをコウコウイモ（孝行芋）と呼び、昔から飢えをしのぐ貴重な食品とされていたようです。

「せん」は白玉粉のように、水を入れて練り、料理によって茹でたり、蒸したりして加熱して使います。
だんごにしたものを「せんだんご」。ちまきにすれば「せんちまき」。麺状にしたものを「ろくべえ」といい、料理法・バリエーションは様々です。おやつやおかずとして食され、実に応用の利く食品です。

画像は、家で作った「せんだんごのぜんざい」です。
今回、白玉粉を少しいれていますので、多少白いですが、せんだんごは黒いのが特徴です。自然な黒光りが美しい食品です。

ぷるぷるとした食感、かすかな甘みは、素朴な味で子供からお年寄りまで好まれる味だと思います。
しかし、「ろくべえ」（好みでいろいろ具を入れたり、地鶏でだしをとったりもする。しょうゆ等で調味し、うどんやそばの食べ方に似ている。）は、対馬独特の調理器具ろくべえせぎを使って麺状にしますが、黒い短い麺なので人によっては、虫系統（ミミズ？とか？）に見えるらしく好んで食べない方もいらっしゃいます。

「せん」はスーパーやお土産やさんにも売っていますので興味のある方はおみやげにどうぞ。。。
また「せん」を使った料理を提供してくれる旅館などもあるようです。