ブーメランとなった未完の城
- 4.5
- 旅行時期:2025/04(約9ヶ月前)
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by さっくんさん(男性)
伊賀・上野 クチコミ:1件
現在でこそローカル色豊かな長閑な地方都市な雰囲気がある伊賀上野ですが、戦国時代では彦根と並ぶ交通の要衝でした。(現在でも伊賀周辺から名古屋方面、近江方面、大坂方面に鉄道が分岐しています。)その為豊臣時代は大坂城の東方を守る出城として伊賀上野城は建てられました。しかし時代が変わり、世が徳川家康が牛耳る様になると、今度は大坂城を堕とす為の拠点として整備される事になります。秀吉もまさかこの城がブーメランの様な使われ方するとは夢にも思わなかった事でしょう。築城は藤堂高虎が担当した為、高虎らしいド直線の美しい高石垣がこの城の最大の見所です。残念ながら天守閣は築城早期に倒壊してしまい、現在では一議員さんが個人で建てたものなので、高虎は5重5階の天守閣ですが、現在再建されたものは三重三階のものに留まってしまった模擬天守閣です。想定より早く豊臣家が滅亡した事。藤堂高虎が津城を本拠とした為に築城は中途半端なものに終わり、縄張りは脆弱な部分も残り未完な城でもあります。近くには伊賀上野出身の有名人、松尾芭蕉の聖俳殿、伊賀ならでは忍者関連の施設もあり、子供連れも楽しめると思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2025/05/24
いいね!:7票
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